どうも、ズル猫です。
48作目の評価&感想は『からくりサーカス』です。
どんな話?
弱虫で何もできない少年が旅をする中で、大きく成長していく話です。
基本情報
巻数:43巻 完結
掲載雑誌:週刊少年サンデー
掲載時期:1997年~2006年
作者:藤田和日郎
作者の他代表作品
うしおととら
月光条例
双亡亭壊すべし
読むタイミング
休みの日にじっくり。
伏線が張り巡らされている作品です。
読み返しが必要になってきます。
感想
アニメ化決定
この作品は、「うしおととら」に続き、アニメ化が決定しました。
制作会社はうしおととらのときと同じstudio VOLNです。
連載当時、かなりハマっていた作品だったので、かなり楽しみです。
うしおととらのときは、省かれていたシーンなどがあったので、
今回はなるべく、シーンをカットしない形で作成して欲しいです。
鋼の錬金術師のフルメタル アルケミストくらいが理想ですね。
ストーリー展開
うしおととらのストーリーラインは一直線の王道でしたが、
からくりサーカスの場合は一転して、かなりの作り込みがされています。
恐らく、連載時には時系列ごとにしっかりと作ってから
連載が開始されていると思います。
※もし、連載中に辻褄を合わせていったのだとしたら、
藤田先生は天才というか、人間を超えてしまっています。
伏線がしっかりと張ってあるので、
この台詞はこういう意味だったのか、とかこの事件はこういう背景があったとか
後半で色々分かってきます。
なので、すぐに読み返せる状況を作っておいた方がいいと思います。
図書館やレンタルブックですと、
読み返したいタイミングで手元にないと、ぐぬぬとなりかねません。。
もちろん、からくりサーカスのストーリーの魅力は伏線だけではありません。
キャラクターの人間関係も、深く描かれています。
味方だけではなく、敵との因縁や関連性などもあります。
なにより、一番強い要素としては恋愛要素ではないでしょうか。
一連の事件の核には、ある人間の恋愛感情が機転となっています。
それが、後に大きな事件へと発展していくのです。
ある意味、からくりサーカスは壮大なラブストーリーと言えるかもしれません。
後半の、好きな相手に敵視されるというところは見ていて胸が痛くなります。
逆にいうとそれくらいキャラに感情移入してしまいます。
魅力的なキャラクター
上でも書きましたが、もちろんキャラクターも魅力的です。
うしおととらでは、真っ直ぐで正義感の強い主人公でしたが、
今回は臆病で弱虫という真逆の性格の主人公です。
ですが、その分、その主人公が成長する姿は、読んでいて爽快感があります。
そして、成長するのは主人公だけではありません。
冷たい印象で人間味のないヒロインも、成長していきます。
また、正義感が強く、真っ直ぐなキャラクターは
真実を知って葛藤するというのも描かれています。
うしおととらでは、どんなキャラも良い奴でしたが、
からくりサーカスでは、ちゃんと根っからのクズも登場します。
こういう幅のあるキャラクターを出せるのも、
藤田先生のすごみだと言えます。
バトルについて
そのキャラとストーリーを支える、バトルの迫力も外せません。
感情をモロにぶつけ合う戦闘は格好良さだけではなく
思わず応援したくなるような描写になっています。
バトルの要素として、操り人形を使うと言うのも新しいですね。
人形もたくさんの種類が出て来て、読者を飽きさせません。
気になる点は?
ここまで魅力を書いてきましたが、欠点も探したいと思います。
そう思って考えてみましたが、思いつきませんでした。
本当に強いて挙げるとするなら、絵柄が特徴的なので
パッと見、合わないと思うかもしれません。
ですが、それも2巻を読む頃には気にならなくなります。
(結局、欠点になりませんね。。。)
まとめ
世界観、伏線を丁寧に積み上げ、
そこにキャラクターの思いもしっかりと乗せてあります。
ここまで伏線に力を入れているのに、
キャラクターがストーリーに合わせて動いている感がないのは
本当にすごいと思います。
読んでいない場合は、是非、読んでみるのをおすすめします。
評価
ストーリー:☆☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
伏線:☆☆☆☆☆
バトル:☆☆☆☆
おすすめ度
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からくりサーカス(1)【電子書籍】[ 藤田和日郎 ]
記事内で出てきた作品の感想も書いてます。
合わせて読んでいただけると嬉しいです。
マンガ【鋼の錬金術師】感想
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。