どうも、ズル猫です。
13作品目の評価&感想は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』です。
伝説の人斬りが、今度は人々を守る為に殺さずと誓いながらも剣を振るう話です。
巻数:1~28巻 完結
掲載雑誌:週刊少年ジャンプ
掲載時期:1994年~1999年
作者:和月伸宏
作者の他代表作品
GUN BLAZE WEST
武装錬金
ジャンプの看板だったこの作品は、
アニメやOVAなど、様々なメディアミックスされています。
そして、連載が終了してしばらくしてから実写映画化されましたね。
アニメも面白かったんですが、
オリジナル編は微妙でしたね。
かなり面白そうな設定だっただけに残念です。
アニメに関しての感想などは別の機会に書きたいと思います。
また、連載終了から18年経ってから
北海道編が連載開始されました。
※その後、作者に悲劇が起こって連載が中止になりました。
楽しみにしてただけに、かなりショックです。
ストーリーとしては、オーソドックスなバトルものです。
主人公がかなりの強キャラですが、
ドラゴンボールのように、主人公が来るまで何とか仲間が耐えるというわけではなく
仲間と一緒に主人公が戦っていく流れになってます。
敵が後々仲間になるという、よくある展開を使っていますが、
ちゃんと仲間になる理由もしっかりしていますし、
魅力的なキャラとして描かれているので、
読んでいて萎えることはありません。
※敵キャラのほうが魅力だったりしますし。。
とはいえ、絶対悪のボスはちゃんと決着を付けて
復活するということもなく、
安定したストーリー展開です。
バトルの方も、バトルものの定番であるインフレもないですから、
このキャラとこのキャラ、どっちが強いのか、などを
想像してみる面白さもあります。
ただ、後半になるとオーソドックスなストーリーラインが崩れてきます。
敵が悪で、主人公側は正義として、敵を倒すという流れでしたが、
後半では主人公の「人斬り」としての罪をどう背負っていくか、
というように流れが変わってきてしまいます。
葛藤を描きやすいテーマなので、これはこれで面白いとは思うのですが、
当初のオーソドックスのバトルものからは外れた感じがします。
主人公の剣心は敵のボスに負い目がある為、
絶対に倒すというモチベーションが低く、
ストーリー的にも、剣心たちが負けても、
日本が滅茶苦茶になってしまうということがない為、
その前のボスキャラとの戦闘と比べて規模が小さくなってしまいました。
日本の明暗を分ける戦いで終わる、
もしくは先に断罪編をやってしまった方が良かった気がします。
バトルの方も、尻つぼみ感が強かったです。
総合的に見て、結構な良作に仕上がっています。
最後にお勧め度です。
※途中からストーリーラインが変わるので、お勧め度を分けています。
1~18巻
☆☆☆☆☆
19巻~28巻
☆☆☆
るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー モノクロ版 1【電子書籍】[ 和月伸宏 ]
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。