どうも、ズル猫です。
14作品目の評価&感想は『東京喰種』です。
人間の主人公が人喰いの化け物になってしまい、葛藤するお話です。
巻数:1~14巻 完結
掲載雑誌:週刊ヤングジャンプ
掲載時期:2011年~2014年
作者:石田スイ
関連作品
東京喰種トーキョーグール:re
この作品はアニメ化もされ、実写映画化もされました。
ズル猫はアニメから入りました。
実写は地雷臭がしますが、機会があったら見てみたいと思います。
ストーリーラインとしては葛藤とバトルが中心ですね。
前半は主人公の葛藤が強く描かれていて、
後半はバトルの要素が強くなっていきます。
人間的にも強さ的にも成長していくというストーリー展開です。
※前半と後半でストーリーラインが変わる形になっています。
この辺は好みが分かれるようで、
前半の方の葛藤が好きという方とバトルが好きという方に分かれるみたいですが
ズル猫はどっちも好きです!
青年誌に掲載されているので、結構衝撃的な描写が多いですが、
そこまでグロイわけではなないので、
グロが嫌いな方でも、そこまでキツくはないのではないでしょうか。
※グロ描写というより精神的に追い込むような感じですw
喰種(グール)というオリジナルの化け物が出てくるのですが、
設定等はかなりしっかり作られています。
※グールの設定はしっかりと作られていますが、
世界観となると少しフワッとした部分があります。
東京以外の場所との連携はどうなっているのか、とか
グールを軍事利用することを考えないのか、等々。
ただ、そんなことは全く気にならないほど
この作品には勢いがあります。
ズル猫はグールと聞くと、
ドラゴンクエストの腐った死体の上位版をイメージしましたが
そんなことはありません。
ちゃんとした人間型の化け物になっています。
この作品はグールという化け物を倒すという単純な話ではなく、
グールという化け物というか人種と向き合っていくという
深い話が展開されています。
人しか食べることしかできないグールと人間。
捕食者と捕食される側。
両者は絶対に相いれない存在として描かれています。
そんな中、主人公は人間からグールになることで
相いれない存在である両者を間近で見ることとなります。
前半はその部分の葛藤がとてもうまく描写されています。
また、本来は人間とグールでは絶対的にグールの方が強いのですが、
グールを狩る組織も出てきます。
人間だった頃は守ってもらえる存在が、
今度は自分を狩る側に回ってしまうというのも
この作品のうまい展開ではないでしょうか。
完全な弱者だった主人公が
様々な葛藤を得て、戦闘に対しての強さも手に入れるという展開は
バトル好きにはたまらない流れだと思います。
ズル猫は最初から強いよりも、
強くなる成長ものの方が好きです。
そして、この作品の最大の見せどころは伏線です。
かなり細かく伏線を張っています。
要所要所に謎が散りばめられていて、
それに対しての伏線を張るのが上手いですね。
考察が好きな方であれば、
予想するのも楽しいのではないでしょうか?
タロットの数字を使った伏線なども
面白い試みだと思いました。
コマの中に数字が描かれていて、
その数字がタロットに見立てると
どういう意味をなすか、などです。
ただ、これは読んでいても気づかないです。。。
考察サイトを見て、ようやく気付く程度の自然な感じで入れられています。
あと、この作品は14巻で完結となっていますが
東京喰種reという続編が出ています。
逆に続編がなく、東京喰種の最終回だけで終わったら「は?」となります。
東京喰種reの方はまだ連載中です。
東京喰種reは次回の記事で、詳しく書いています。
合わせて読んでいただけると嬉しいです。
東京喰種re
それでは最後にお勧め度です。
☆☆☆☆
東京喰種トーキョーグール リマスター版 1【電子書籍】[ 石田スイ ]
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。