どうも、ズル猫です。
26作品目の評価&感想は『キングダム』です。
奴隷だった少年が天下の大将軍を目指し、戦で武勲を上げていく話です。
巻数:1~49巻 連載中
掲載雑誌:週刊ヤングジャンプ
掲載時期:2006年~
作者:原泰久
第17回(2013年)手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞してます。
歴史ものですが、中国の春秋戦国時代を題材にするという、とても珍しい作品です。
三国志などは、かなりの数の作品がありますが、
この時代のものは恐らくこの作品しかないでしょう。
春秋戦国時代といわれてもピンとこないかもしれませんが、
始皇帝と言われると、聞いたことがある人が多いと思います。
※主人公が後の始皇帝になるというわけじゃありません。
珍しい時代の話ということもあり、話題になったということもあると思います。
アニメ化も2期ほどやりましたしね。
ただ、3期の話は全然聞きません。。
この辺に関しては憶測があり、
3期の内容はテレビで流すには抵抗がある箇所、というのがあります。
アレで馬車の車輪を回すって……
それはテレビでは流せません。
NHKですし。
ですが、色々、やりようによってはアニメかも可能かと思います。
そういう部分をカットしてしまえばいいんですからね。
ですので、ワンチャン、期待して待っています。
この作品はいわゆるバトルものなのですが、
戦って終わりというわけではないんですね。
軍記ものなので、作戦なども練られて作られています。
あとは、政治に関しても描かれていて、面白かったです。
また、キャラクターも個性豊かなキャラが多く、
読んでいて飽きがきません。
主人公の信も、真っ直ぐで熱い、
いかにも主人公らしい性格で、どんな困難にも我先にと突っ込んでいきます。
その姿は読んでいて、爽快感があります。
信は最初は奴隷という身分から、
ドンドンと武勲をあげて駆け上がっていきます。
成り上がるという話は30代には好きな方が多いのではないでしょうか?
課長島耕作とかも、そのジャンルだと思います。
(ズル猫的には出世をするのに、ここまでしないとならないのか……
と凹みますが。……だから、出世できないんですね)
ストーリー自体も勢いがあります。
この作者は窮地を作るのと、その窮地を切り抜ける大どんでん返しが上手いです。
読んでいて、うわー、なるほどなぁ、と思わず声を上げたくなりました。
(電車の中なので、我慢しましたが。。)
ただ、この面白さに関しても、後半になるにしたがい、陰りが出てきます。
まず、戦略の方に力を入れすぎたせいか、複雑になってついていけなくなります。
疲れているときとかは、戦略の部分を読み飛ばしてしまいます。。
※理解できないのはズル猫だけかもしれませんが。。。
あとは、キャラが多すぎます。
出てきては死んで、出てきては死んでの繰り返しなので、
今、誰が生きてるんだっけ?
え? この人、お亡くなりになったじゃなかったっけ?
え? そもそも誰?
って具合になってきます。
最新刊付近になると、戦いが長引いていて
ずっと同じ戦いをしているような状態になってきます。。
電車の中ではなく、家でゆっくり読む方がいい作品かもしれません。
とはいえ、国を統一するくらいまでは
本当に勢いがあり、政治のやり取りもあり、
ページをめくる手が止まりませんでした。
是非、読んでない方は、読んでみてください。
ストーリー:☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
伏線:☆☆☆
戦略:☆☆☆☆☆
では、最後にお勧め度です。
ズル猫的に、途中で面白さが変わるので2つに分けています。
1~40巻
☆☆☆☆☆
40巻~
☆☆☆
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。