どうも、ズル猫です。
30作品目の評価&感想は『青の祓魔師』です。
サタンの息子である主人公が、仲間と共に一流の祓魔師を目指す話です。
巻数:1~20巻 連載中
掲載雑誌:ジャンプスクエア
掲載時期:2009年~
作者:加藤和恵
この作品は元々人気があったのかもしれませんが、
アニメ化により、一気に火がついたのではないでしょうか。
一時期は「青エク」という言葉を聞かない日はなかったくらいでした。
女性を中心に人気が高まっていたようですね。
なんでも、主人公と弟の関係性が萌えるとのことです。
……はい。よくわかりませんね。
基本的にストーリーの流れは
バトルと学園生活が良い割合で組み合わさった作品です。
主人公の奥村燐は、サタンの息子で力がある為、
最初はクラスメイトからも敬遠されています。
強い代わりに周りからは避けられる。
そんな葛藤があり、普通の学園ものとは違った奥深さがあります。
ジャンプコミックスのNARUTOに近いかもしれません。
ナルトの場合は、親が敵ってわけじゃないので、
そういう点から見ると、この作品の方が葛藤が深いかもしれません。
燐が葛藤する分、仲間に受け入れられてからは
友情の方に方向が向かいます。
ですが、その裏で今度は弟の方が……
という展開で、ストーリーだけではなく
内面の方でも目まぐるしい展開が続きます。
また、学園ものの定番として恋愛というのがありますが、
この作品でも、もちろん恋愛要素があります。
それは主人公だけではなく、
他のキャラでもそれぞれ恋愛要素が絡んできます。
名探偵コナンほどではありませんが。。。
ただ、強いて弱点をあげるとするなら、バトルですかね。
燐は刀と炎を使うということで、
見た目の派手さがあるのですが、
仲間たちはあまり戦いに関しての派手さがありません。
中にはお経を唱えるという戦い方の仲間がいますが、
祓魔師(エクソシスト)としては正しいかもしれませんが、
バトル漫画としては地味としか言えません。
なので、どうしても仲間はサポート。
そして燐が特攻的な感じで突っ込むという展開になります。
そうなってくると、仲間の存在が弱くなっていってしまいます。
また、燐の能力が強すぎる為、
結局は燐の力に、燐自身も頼ってしまうという流れです。
そのせいで、燐が無謀に突っ込むという展開が多くなってしまい、
見ていて、少しイラつく場面が出てきます。
力のバランスが分かり辛い為、
誰と誰が、どっちが強い、という
ズル猫が大好物な想像もしづらいです。
そういう点があるので、
修行をしても、強くなったのかどうかが分かり辛いということがあります。
その為か、後半になるとバトルよりも葛藤が中心になってきます。
バトルものとして読んでいた場合は、少し物足りなくなってきますね。
ですが、総合的に作品としては展開が読めず、
続きが気になり、ページをめくる手が止まりません。
興味があれば、是非、読んでみてはいかがでしょうか?
ストーリー:☆☆☆
キャラクター:☆☆
伏線:☆☆☆
葛藤:☆☆☆☆☆
では、最後におすすめ度です。
☆☆☆
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。