どうも、ズル猫です。
33作品目の評価&感想は『ドリフターズ』です。
歴史的に有名な人物がファンタジーの世界に集められ、戦う話です。
巻数:1~5巻 連載中
掲載雑誌:ヤングキングアワーズ
掲載時期:2009年~
作者:平野耕太
この作品は2016年にアニメ化されて話題になりました。
アニメの2期も制作が決定しているようです。
まず、この作品のもっとも突出している部分は世界観設定だと思います。
エルフやドワーフなどが住むファンタジーの世界に、
織田信長や土方歳三、ジャンヌ・ダルク、源義経などの歴史的な人物が
送り込まれて戦うというものです。
また、第二次世界大戦の少将と戦闘機も登場し、
剣と近代兵器、さらには魔法などが入り乱れた戦いとなっていきます。
過去の剣豪たちが集まって戦うといえば、昔の作品ですが「魔界転生」があります。
近代兵器と刀との戦いでいえば「戦国自衛隊」が有名でしょうか。
しかし、この作品はそれらの作品を全て入れてしまったという、
なんとも豪快な設定になっています。
一つ、二つの要素を組み合わせるというのはよくある手法ですが、
ここまで組み合わせた作品は珍しいのではないでしょうか。
内容としてはガチガチのバトルものです。
ただ、異能バトルの力でゴリゴリと戦うのではなく、
戦略を練って戦っていくという内容になっています。
要所要所は個人の戦いに、戦全体の勝敗がかかっているという流れになります。
イメージ的には「キングダム」に近いのではないでしょうか。
魔法や兵器を想定して立てた戦略は見ごたえがあります。
一歩間違えれば、ほぼ勝利してたところを
見たことのない兵器や魔法でひっくり返されるという緊迫感もあるので、
最後まで目が離せません。
また、主人公の島津豊久は筋金入りの熱血馬鹿で、見ていて爽快感があります。
※ただ、時々何を考えているのかが理解できないところがありますが。。。
その豊久を支えるのが、軍師役の織田信長です。
他の多くの作品では、織田信長は敵のボスや主人公として描かれることが多いですが、
まさか裏方の軍師役として使うという点でも、珍しいのではないでしょうか。
織田信長は軍略の中では残酷ですが、根はいい人間でユーモアもあるところも
なかなか見たことがない信長ではないでしょうか。
ノリが良くて軽い信長は新鮮でした。
※ズル猫的には信長だけ、藤田和日郎先生の絵柄に見えます。
……ズル猫だけですかね?
そして、複数の勢力が出てくるので、国と国との駆け引きも出てきます。
ただ、戦略上での国の動かし方だけです。
さすがにキングダムのように、国を保つという視点での話はあまりありません。
ですが、この話の展開上、それはいらないと思います。
難点があるとすれば、それはキャラの多さです。
勢力が複数あるということは、それだけキャラ数が多くなっていきます。
また、展開が早いといういい面がある反面、新しいキャラが登場するスピードも早くなります。
このキャラはどの勢力で、どういう立ち位置だったかが、
油断すると追いきれなくなります。
※ズル猫だけかもしれませんが。。。
そして、戦いが剣、銃、魔法、戦闘機と多彩なのはいいのですが、
逆に戦い自体に統一感がなく、近代兵器を使えば一発じゃないかという思いが出てきてしまいます。
この辺は進むにつれて、統一感や近代兵器に対する対策などが出てくるかもですね。
ストーリー:☆☆☆
キャラクター:☆☆☆
伏線:☆
設定の奇抜さ:☆☆☆☆☆
それでは、最後におすすめ度です。
☆☆☆
記事内で出てきた作品の感想も書いてます。
合わせて読んでいただけると嬉しいです。
30代男性おすすめの漫画キングダム感想
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。