どうも、ズル猫です。
41作品目の評価&感想は『終わりのセラフ』です。
家族を奪ったヴァンパイアへの復讐と仲間を守ることを決意して戦う話です。
巻数:15巻 連載中
掲載雑誌:ジャンプスクエア
掲載時期:2012年~
原作:鏡貴也
コンテ構成:降矢大輔
作画:山本ヤマト
休日。
時間があるときに、ゆっくりと。
ズル猫的には作画の山本先生は、
漫画というよりライトノベルのイラストのイメージが強いです。
「紅」や「電波的な彼女」は夢中で読んでました。
……どちらも新刊が止まっていますが。。
いきなり横道にそれたので、『終わりのセラフ』の感想に入ります。
この作品はガチガチの異能バトルものです。
鬼呪と呼ばれる武器に様々な能力が宿っていて、
それの能力を使って戦います。
武器に能力があるという部分で言えば
「BLEACH」や「シャーマンキング」が思いつくかと思いますが、
設定的にはこの作品のほうが凝っているというか、
細かい能力が設定されています。
「HUNTER×HUNTER」の具現化系に近いイメージですかね。
※念ほど、ガッチリとした設定ではないです。
なので、斬魂刀と念の間という感じでしょうか。
冒頭では人間社会がほぼ滅ぼされて、
ヴァンパイアが支配しているというようなところからスタートします。
人間はヴァンパイアたちが飲む血を確保する為に
育てられています。
「約束のネバーランド」に似ていますが、もう少しライトです。
育てられている人間は、血を必要以上に吸われないと絶命ことはありません。
※もちろん、吸われすぎると絶命します。
とはいえ、人間は家畜のように見られていて、
主人公は目の前で家族を殺されてしまい、復讐を誓います。
やはり、肉親を殺されるというのはかなり、憎しみがつのりますね。
「進撃の巨人」のエレンも同様に、母親を巨人に殺され、
駆逐すると怒っていました。
ですが、この作品の主人公、優はエレンほど根暗にはなっていません。
割と少年誌の主人公に合う、真っ直ぐで明るく、少し馬鹿なキャラクターです。
なので、読んでいて気分が沈んでくるということもありません。
ただ、少し我侭なところがあり、我を通すことで仲間に迷惑をかけることが多々あります。
そういう点では、少しイラつくキャラでもあります。
ただ、この辺は主人公ならではの愛嬌ということで。
人間とヴァンパイアは身体能力的にかなりの差があります。
武器がない場合は、集団だったとしても人間はヴァンパイアに勝てません。
そういうわけで、人間たちの方はチームを組んで戦います。
もちろん、優たちもチームを組みます。
チームメンバーも5人と少し多い印象ですが、
それぞれキャラの立ち位置も違いますし、差別化されているので
ごちゃごちゃになることはないです。
※チームメイトの女の子が可愛いです。
ツンデレ系と策略イジリキャラです。甲乙つけがたいです。
最初はバラバラだったチームですが、
戦いを通じて、一つにまとまるというのも王道ですが、
やはり読んでいて面白いですね。
奇を狙って、白けるよりも王道で面白い方がずっといいと思います。
ただ、展開の流れがヴァンパイアVS人間という図式から徐々に外れていきます。
人間は人間の中で、ヴァンパイアはヴァンパイアの中で色々と画策しています。
そのせいか、味方と敵の線引きが曖昧になっていきます。
確かに、策略を練っているというのは物語に深みを与えますが、
失敗するとごちゃごちゃした感じになってしまいます。
今は、ギリギリのラインを保っていると思いますが、
下手をうつと、誰が敵だかよくわからない展開になってしまいます。
※誰が本当の敵か、というのを見つけるのを魅力にしているのかもしれませんが。
そうなると、主人公が最初に抱いている目的が宙に浮いてしまい、
主人公自体がどう進んで良いのか迷ってしまいます。
それは読者も同じで、いったい、この漫画はどこに進んでいるんだろう?と
不安になってきます。
あまり展開に凝り過ぎず、すっきりとしたストーリーで
バトルで盛り上げてくれると、ズル猫的には嬉しいです。
絵は綺麗ですし、物語にも奥行きがありますので、
暗躍しているキャラを予想することが好きであれば、読んでみてはいかがでしょうか。
ストーリー:☆☆☆
キャラクター:☆☆☆
伏線:☆☆☆
葛藤:☆☆☆
では、最後におすすめ度です。
☆☆☆
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終わりのセラフ 1【電子書籍】[ 鏡貴也 ]
記事内に出てきた作品のことも記事にしています。
アラサーおすすめ漫画 約束のネバーランド
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。