マンガ【ナルト】感想とか評価とか

どうも、ズル猫です。
44作品目の評価&感想は『NARUTO』です。

どんな話?

天涯孤独な主人公が仲間を得て、忍者の頂点である火影を目指す話です。

読むタイミング

どこでも。
ガチガチに伏線を張り巡らされているわけではないので
電車の中でも、家でゆっくり読むのにも適しています。

基本情報

巻数:72巻 完結
掲載雑誌:週刊少年ジャンプ
掲載時期:1999年~2014年
作者:岸本斉史

感想

アニメ化や映画化もされ、長い間、ジャンプで看板作品として掲載されていました。
この作品も「ワンピース」と同様、知らない人を探す方が難しいですね。
現在ではNARUTOのその後を描いたBORUTOが連載中です。
NARUTOの方は脚本、小太刀右京。作画、池本幹雄となっています。
日本ではワンピースの方がナルトよりも人気ですが、
海外では逆で、ナルトの方が人気があります。
やはり、海外では忍者という素材は強いんですね。

最大の売り
上でも書いた通り、この作品の最大の売りは忍者を使ったというところですね。
ワンピースの海賊とは違い、忍者を題材にした漫画は
ナルトが連載開始より前にも多々ありました。
同じジャンプで言えば、忍空、青年誌でいえばバジリスク、
子供向けでは忍者ハットリくんなどがあります。
ですが、これらの作品と一線を画くのは2つの要素だと思います。

独特な世界観
1つ目は世界観です。
あそこまでオリジナリティ溢れる世界観を作り出しているのは、
ナルトくらいではないでしょうか。
大体は現代で活躍する忍者や、戦国時代での忍者が舞台になっています。
昭和と現代をミックスしたような世界観は、新しく感じました。

チャクラという存在
2つ目は忍術を使う際にチャクラを使用するという設定です。
大抵の作品は忍術を使うときの原理に、そこまで気を使っていません。
ですが、ナルトではチャクラというものを練り、
そのチャクラを使い、印を結ばないと発動しないというものです。
チャクラは体力を使って練らなければなりませんから、
体力を使い果たしてしまうと、チャクラが練れず術が使えなくなります。

つまりバトルマンガでよくある、特殊な力になります。
ドラゴンボールでいうと気、ハンターハンターでいう念のようなものですね
こういう要素はバトル漫画好きに受け入れられやすいと思います。

何より印の存在も大きいです。
十二の印を組み合わせるという設定は、真似しやすいですよね。
当時は、印をやっている小学生を多々見ました。
真似できるというのも、人気を得る為のポイントになります。

ストーリーの感想
少し横道に逸れたので、ストーリーの方の感想に戻ります。
主人公のナルトは落ちこぼれです。
その落ちこぼれだったナルトが、努力で成長していくと言う
ある意味バトル漫画の王道をついています。
やっぱり、成長していくという過程を見るのは面白いですよね。

作者の岸本先生も、天才ではなく凡才が活躍するマンガにしたいと
コメントを残しています。
ドラゴンボールで言う、悟空ではなくクリリンを主人公にしたイメージのようです。
※ただ、ナルトも十分、天才肌なんですが。。

何よりバトル漫画で重要な画力が、とても高い点があります。
冨樫義博先生、小畑健先生、稲垣理一郎先生からも絶賛されています。
迫力があるアクションと、コマ割りが秀逸ですね。
余談ですが、あるシーンで岸本先生の弟さんに「このシーンダサい」と言われ
丸々描き直したというエピソードがあります。
言われて描き直すのは、常にクォリティにこだわっていたからだと思います。
本当にすごい情熱ですね。

また、バトルだけではなくそれぞれのキャラの葛藤も描かれています。
葛藤の描き方も、うまいです。
ただ、そこまで重いものではなく、少年誌らしく明るく前向きな形で、克服していきます。
強さだけではなく、心の成長もしていくのは読みごたえがあります。

失速感が……
次に気になったところです。
ナルトは70巻を超える大作です。
マンガは長く続くと、どうしても引き伸ばし感が出て来てしまうものです。
ナルトもそれが出てしまいました。

ズル猫的には、ナルトが最大に面白かったのはサスケ奪還編までですね。
そこまでは本当に面白かったです。
サスケとナルトの一騎打ちは、ナルトの中でもベストバウトになっています。

ですが、その後から崩れていきました。
ワンピースも年数が飛んだ辺りから、失速した感じがしましたので、
この数年が経過するというのは、何かあるんですかね?

まだ暁との戦いや、イタチとの戦いのところまでは緊迫した戦いがあったのですが、
マダラ辺りからは、出てくるキャラも多くなりすぎて、グダグダ感がありました。
カグヤのところなんかは、いらないんじゃないかというほどです。
ああいう形で出すのであれば、ちゃんと伏線を張って欲しかったですね。

まとめ
とはいえ、バトル漫画としては最高峰の作品です。
もし、まだ読んでないという場合や、読んでいても久しぶりに1巻から読み返してみてはいかがでしょうか?

評価

ストーリー:☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
伏線:☆☆☆
バトル:☆☆☆☆☆

おすすめ度

おすすめ度です。
面白さが変わるので、3つに分けています。

1~27巻
☆☆☆☆☆

28巻~43巻
☆☆☆☆

44巻~
☆☆☆

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ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

もち猫

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もち猫

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