どうも、ズル猫です。
45作目の評価&感想は『鋼の錬金術師』です。
錬金術で失った、自分と弟の体を取り戻す為、旅をする話です。
巻数:27巻 完結
掲載雑誌:ガンガンコミックス
掲載時期:2001年~2010年
作者:荒川弘
作者のその他代表作品
獣神演武
銀の匙 Silver Spoon
アルスラーン戦記
電車の中でも、家でゆっくりでも良い作品です。
ストーリーも真っ直ぐで、分かりやすいので
途中で読むのを止めても読み初めに混乱は起きません。
映画について
この作品は2度もアニメ化され、最近では実写映画化もされました。
完結してから7年以上経ちますが、未だに人気がある作品です。
実写映画は色々な意味で話題になりましたね。
道民で水曜どうでしょうファンのズル猫的には、
是非、大泉洋さんを見る為に映画館に足を運びたかったのですが、
いつの間にか終わってしまっていました。。
噂では洋さんは、そのまま洋さんが出ていたみたいですね。
DVDになったら、見てみたいと思います。
錬金術という要素
話が逸れたので、漫画の方の感想に戻ります。
この作品の特徴はなんと言っても『錬金術』だと思います。
他にも、錬金術が出てくる作品はありますが、
(からくりサーカスなど)
このような使い方をしたのは斬新でした。
等価交換のルールや、錬成を使ってのバトル、
そして、あの手を合わせる動作は、覚えやすくハマりやすい要素だったと思います。
普通は錬金術といえば、文学になり、化け物や薬品を作り出す方向にいきます。
それをあのような使い方をしたというのは、本当に天才的なアイディアでした。
世界観とスチームパンク
また、錬金術の設定だけではなく、世界観もしっかりと描かれていました。
19世紀のヨーロッパをイメージした世界観は、かなり独特でしたね。
なかなか、あの世界観をもってくるのというのも、少ないのではないでしょうか。
錬金術と同様にキーとなってくるのが『オートメイル』です。
手足を失った主人公が、自由に動けるのが、このオートメイルのおかげです。
オートメイルはスチームパンクの要素がありますので、
そういう方面が好きな人も取り込めたのだと思います。
格好いいですよね、オートメイル。
付けたいとは思いませんが。。。
見ごたえがあるバトル
さらに設定が秀逸な上に、絵も上手いと言う、ほぼ最強な作者です。
迫力あるバトルは見ごたえ十分です。
ラストバトル辺りは、本当に目が離せませんでしたね。
魅力的なキャラクター
キャラクターももちろん魅力的で、
老若男女を見事に描き分けていました。
それぞれの葛藤も描かれ、
子供は子供なりの、大人には大人なりの悩みが出てきます。
少年誌では珍しく戦争に対しての心の傷にも触れていて、
奥深さが出ていました。
この辺りも、しっかりと取材した上で描かれているので
かなりリアリティがあります。
少し暴力的で、人情が厚く、お人好しという主人公にぴったりのエドや
敵には容赦がないけど、仲間思いのマスタング、
取りあえず筋肉を見せつけるアームストロング。
本当に魅力的なキャラがいっぱいです。
マスタングなんかは、理想の上司ですよね。
仕事できないと、あっさりと見限られそうですが。。。
魅力的なキャラクターにしっかりと作られている設定で
面白くないはずがありません。
何度読み返しても、読み始めたら止まらなくなります。
ギャグもシュールで秀逸
そして、地味にギャグも好きです。
巻末に描かれている四コマも、本当に面白いです。
また、裏話も描かれているので、最後まで見逃せません。
しょっとした不満点
その中で強いて、気になった点もありました。
それは敵がお粗末すぎるというところです。
約束の日に必要な人材を、全部敵から賄うってどうなんですかね?
結構な権力があった上に、国家錬金術師を管理できてたあの状態で、
手ごまとなる錬金術師を一人も用意できないのは、ちょっと間抜け過ぎます。
一人でも死んでいたり、他の国に行ってたら終わりでしたよ。
数百年越しの計画が失敗してしまいます。
せいぜい、残り一人が足りないから、敵からチョイスしようくらいなら
まだいいですが、全員というはちょっとですね。。。
そして、なによりスカーの本名です。
なぜ、あのタイミングで隠したのでしょうか。
作者はコメントで考えてあると書いていたので、
明かして欲しかったです。
まとめ
2点ほど気になった点はありましたが、
そんなものは些細なことで、面白さの方が断然勝っています。
バトルもの好きではなくても、幅広い層に受け入れられる作品です。
まだ読んでいないという場合や、もう読んだという場合でも是非、読んでみて欲しい作品です。
ストーリー:☆☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
伏線:☆☆☆☆
バトル:☆☆☆☆☆
では、おすすめ度です。
☆☆☆☆☆
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。