どうも、ズル猫です。
47作目の評価&感想は『あさひなぐ』です。
普通の女の子が高校で薙刀に出会い、精神的にも強さ的にも成長するお話です。
巻数:1~25巻 連載中
掲載雑誌:ビッグコミックスピリッツ
掲載時期:2011年~
作者:こざき亜衣
第60回(2015年)小学館漫画賞を受賞しています。
また、去年(2017年)に舞台と実写映画化されています。
この作品はいわゆる、スポーツものです。
東島 旭という女の子が主人公なのですが、
結構なスポ根ものになっています。
最近は「少女ファイト」にもあるように
スポーツものでも、女の子が主人公というのが増えてきているのかもしれません。
ちはやふるも、同様ですね。
よく、男が主人公のスポーツもので多く使われるのが、
主人公の身体能力が高かったり、突出した特技を持っていたり
あるスポーツではダメだったが、違うスポーツだと特性を活かせたりなど
そのスポーツを始めて、短期間でトップクラスの選手と戦えるようになります。
スラムダンク、アイシールド21、はじめの一歩、空手小公子小日向海流が
そのタイプになりますね。
ですが、この作品の旭は本当に普通というか、
普通よりやや劣っていて、
突出している部分がありません。
人より少しだけ秀でているのは根性と負けず嫌いさ、くらいです。
ある特訓で、いきなり強くなるのではなく、
泥臭く、少しずつ強くなっていきます。
なので、感情移入しやすく、応援したくなります。
そういう点で言えば、リアルな部活にかなり近いのではないでしょうか。
また、学園の部活ものなので、
部活ならではの悩みや、恋愛も絡んできます。
等身大の高校生を描いているので、
思わず学生時代を思い出します。
もう少し、部活で頑張ればよかったなぁ、とか。
まあ、ズル猫は旭ほど根性がないので、
結局は地区大会どまりでしょうけど。
もちろん、薙刀の解説も丁寧に描いているので、
薙刀のことも詳しくなります。
この作品を読んでいると、
少し薙刀をやってみたくなります。
まあ、やったところで3日坊主になるのがオチでしょうが。
難点をあげるとするなら、
時々、試合の中でどういう動きなのかが分かり辛かったりする描写があります。
これは実際の薙刀をしているのを見たことがないからだと思いますが。。。
あとは、試合が地味と言えば、地味です。
地味といっても、普通のバトルものやスポーツものと比べると、です。
まあ、この辺はリアルな薙刀なので仕方ないと思います。
必殺技とか出してしまうと、派手にはなると思いますが、
一気にリアル感はなくなってしまいます。
はじめの一歩のデンプシーロールみたいなのが出てしまうと、
完全にリアルなスポーツものというコンセプトが崩れてしまいますね。
ただ、地味だから試合が面白くない、というとそうではありません。
試合中の駆け引きなど、見どころが満載です。
勝てるかどうかいう点で緊張感があって、
とても面白いです。
スポーツものが好きな方は、是非、読んでみてはいかがでしょうか。
ストーリー:☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
伏線:☆
スポ根:☆☆☆☆☆
では最後におすすめ度です。
☆☆☆☆☆
すぐ読みたい、持ち運びが面倒くさいと思うあなたには、電子書籍がおすすめです。
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あさひなぐ(1)【電子書籍】[ こざき亜衣 ]
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。