どうも、もち猫です。
今回の感想&評価は『Ultra Red』です。
主人公が古流武術の破傀拳で世界最強を目指すお話です。
巻数:1~4巻 完結
掲載雑誌:週刊少年ジャンプ
掲載時期:2002年~2003年
作者:鈴木央
作者のその他代表作
ライジングインパクト(全17巻)
ブリザードアクセル(全11巻)
金剛番長(全12巻)
七つの大罪(30巻)
鈴木先生の代表作と多く挙げられるのは、今も連載中の七つの大罪かと思います。
ですが、ズル猫の中ではこの作品が一番好きです。
4巻で終わってしまい、当時は本当にがっくりしたものです。
ストーリーラインとしては、オーソドックスなバトルものです。
破傀拳と呼ばれる、人の関節を外したり壊したりできる古流武術を使う
主人公の閃が、最初は敵なしだった主人公が、かなり強い敵に出会い、
負けて、修行するといったものです。
このときのジャンプ、というか漫画は何かとトーナメントが多かったのですが、
この作品もトーナメントが入っています。
この手法は「幽遊白書」や「真島クンすっとばす」でも使われていました。
トーナメントものの面白さは次々現れる強敵ですね。
次はこいつと戦うだろうと思っていた相手が、
あっさりと負けてしまうということがあります。
そうすることで、次に戦う相手の強さを立てるという感じですね。
バトルシーンに関しては、七つの大罪を読まれているのなら
知っているかと思いますが、派手で迫力があります。
ライジングインパクトでは、ゴルフという素材でも
まるで格闘技のように派手な演出をしていて
グイグイと引き込まれていきました。
今回は完全なバトルものということで、
派手で迫力全開の内容になってます。
バトルの迫力やキャラクターの魅力があったので
ズル猫的には、あの「バキ」に匹敵するのではないかと
期待してました。
ただ、バキの場合は、格闘技の知識量は桁違いにあり
そこと比べてしまうと、この作品はやや劣ってしまったかなと感じました。
もう少し、色々な格闘技が出てきて、
それをオリジナルの武術である破傀拳で倒すという流れであれば、
もっと面白い展開になったかもしれません。
また、学生のトーナメントということで、
キャラが全員学生という点も、
キャラの幅を狭めてしまったのかもしれません。
やはり、格闘ものは達人のおじいさんキャラの魅力も外せません。
バキか、せめて真島クンすっとばすのように、
30代のベテランの格闘家が出てくれば、
また違ったのではないでしょうか。
また、関節系の戦いと言うことで、
寝技が得意なキャラがいてもよかったですね。
それでもやっぱり、Ultra Redは面白く、
せめてあのトーナメントまでは最後まで
きっちりと書ききって欲しかったです。
最後は駆け足の展開になったのですが、
一点だけ、当時に「お!」っと思った箇所がありました。
それは、決勝の相手の焰豪大我が、戦うときには傷だらけだったということです。
こういうトーナメント系の、決勝の相手は
激戦を勝ち抜いてきたはずなのに、ほぼ無傷というのが多いです。
主人公が満身創痍で、相手は多少の傷がある程度というのがよくあるパターンです。
まあ、その状態から勝つというのが面白いのかもしれませんが、
普通であれば、決勝にもなると、お互い満身創痍ですよね。
その部分が妙にリアルだと、感心しました。
主人公の明るいキャラと、作品全体の軽いノリは本当に好きでした。
七つの大罪が終わったら、続きを描いてくれないか
密かに期待しているのですが、ほぼないでしょう。。
まだ、ライジングインパクトの方が、ありそうです。。
バトル好きなら、ぜひ、一度は読んでほしいです。
※ただ、打ち切りっぽい最後なので、そこはご注意ください。。
ストーリー:☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
伏線:☆
バトルの迫力:☆☆☆☆
最後におすすめ度です。
☆☆☆☆
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
Ultra Red 1【電子書籍】[ 鈴木央 ]