どうも、ズル猫です。
今回の作品の評価&感想は『D-LIVE!!』です。

D-LIVE!!とは?

どんな乗り物でも運転できるという主人公が、色々な乗り物に乗って、過酷な任務を遂行していく話です。

基礎情報

巻数:15巻 完結
掲載雑誌:週刊少年サンデー
掲載時期:2002年~2006年
作者:皆川亮二
作者の他代表作品
 スプリガン(全11巻)
 ARMS(全22巻)
 PEACE MAKER(全17巻)
 ADAMAS(全11巻)

感想

一番のお気に入り

皆川先生の作品では一番好きな作品です。
ARMSも複雑な伏線が絡み合ったストーリーで好きなのですが、
D-LIVEの明るい雰囲気が気に入っているので、この作品が一番です。

主人公の魅力

普段は何をやってもダメな高校生が、
裏では一流企業のトップエージェントという設定が、思い切り刺さりました。
スプリガンでも同じような設定だったですが、
今回の作品の方が、ダメっぷりと優秀ぶりの落差が出ていて良いです。

また、貧乏で、すぐに食べ物に釣られたり、500円の定食でも食べるのを迷ったりする姿は
リアルに高校生のときを思い出します。
この部分が、読者との共通したところになるので、感情移入しやすいです。

そして、感情移入した後に、任務で活躍するので、読んでいて爽快感が出ます。
この辺はすごい、上手い手法ですね。

短編もの

ストーリーの流れも、短編集に近いので読みやすいです。
ちょっとした空いた時間に読めると思います。

乗り物の知識がすごい

なによりすごいと思うのが、毎回新しい乗り物が出てくることです。
しかも、二輪、四輪はもちろん、潜水艦、戦車、戦闘機、果ては重機なんかも出てきます。
乗り物の解説も本当に詳しく載っています。
取材の量と質が半端ないですね。
皆川先生の他に乗り物の監修する人がいます。
さすがに、週間連載で、この知識量は一人じゃ無理ですね。
かと言って、メインである乗り物の知識が薄いと、急にチープになってしまいますからね。

少し変わったバトル

乗り物に乗るということで、逃げたり追ったりするのがメインかと思ったのですが、違います。
乗り物に乗った状態で戦うという、一風変わったバトルものになります。
たとえば、バイクに乗り、ウィリーをして前輪で攻撃したり、後輪で攻撃したりなど
中には重機のショベルカーで戦うというのもあります。
普通のバトルものではない、戦いを楽しめます。

普通に蹴ったり殴ったりもいいですが、こういうのもたまにはいいですね。
もちろん、普通にレースの話もあります。

乗り物に乗るという縛りがあるのですが、毎回、違ったパターンでストーリーが展開されるので、
読んでいて飽きません。

面白い設定

主人公の悟が所属しているのはASEという企業です。
この会社はあらゆる分野のスペシャリストを集めた、人材派遣会社という設定です。
ベビーシッターから軍人まで、様々な職種の一流が集まっています。
この設定はなかなか面白いですね。

このASEに依頼するのはかなり高額ですが、どんな依頼でも達成するというのが売りです。
現実にありそうで、ない設定ですね。

バディもの

ACEには様々なスペシャリストが集まっています。
そして、任務では他のスペシャリストと組んで行うことも多いです。
整備士やスパイ、工作員、学者などのメンバーと
タッグを組んで任務をこなしていきます。
なので、乗り物だけではなく、他の分野のことも出てくるので
そういう意味でも多彩な作品になっています。
どのキャラと組むかで、ストーリーの展開も変わってくるのが、また面白いです。

師匠が化け物級

悟には百舌鳥という師匠がいるのですが、このキャラが化け物級にすごいです。
ドライビングテクニックはもちろんのこと、軍人としても名をはせていたので、
肉弾戦でも強いです。
その上、頭脳も明晰で、相手よりも一つ先を読んだりもします。

この師匠が悟の越えるべき壁としても存在するので、
そのへんも見所になっています。

気になるところ

最後はボロボロになった乗り物を何とか動かして
危機を乗り越えるというというパターンが、どうしても多くなっています。
この辺は、ワンパターンとして飽きることがあるかもしれません。

例えるなら、聖闘士星矢で、最後はコスモを燃やしてペガサス流星券で勝つ、といったところでしょうか?
(微妙に違う気もしますが……)

まとめ

色々な意味で多彩な作品です。
キャラクターも感情移入しやすいですし、明るい雰囲気なので気晴らしにも読めます。
まだ読んでないのであれば、是非、読むことをお勧めします。

評価

ストーリー:☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆☆
伏線:☆☆
雰囲気:☆☆☆☆☆

おすすめ度

最後にお勧め度です。
☆☆☆☆☆

ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

もち猫

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もち猫

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