【刃牙道】作品全体の感想 見逃すな! この衝撃的展開は他の漫画じゃ見れません

どうも、ズル猫です。
今回の評価&感想を書かせてもらう作品は『刃牙道』です。

刃牙道とは?

伝説の剣豪、宮本武蔵が蘇り、現代の軍隊や格闘家と戦う話です。

基本情報
巻数:21巻 次巻で完結
掲載雑誌:週刊少年チャンピオン
掲載時期:2014年~2018年
作者:板垣恵介
作者の他代表作
グラップラー刃牙
バキ
範馬刃牙

感想

衝撃のラスト

ついに刃牙道も完結を迎えました。
まさか、最終回までも読者の予想と期待を裏切ってくる展開でした。
完全に次回シリーズのつなぎとなってしまった、刃牙道の最終回。

今回の内容を、なぜ、次回シリーズの最初に持ってこなかったのかが、不思議でした。
刃牙道の主役である宮本武蔵に触れるでもなく、また、闘士たちのその後を描くのではなく、
次のシリーズの敵になるであろう人物の使う格闘技のことについて語って終了してしまいました。

まあ、いいんですけどね。
ある意味、板垣先生らしいといえば、板垣先生らしいんですが。。。
宮本武蔵と烈海王が、なんか可哀そうに思えてきて、なりません。

剣VS素手

いきなり、ラストのことを書いてしまいました。
立ち戻って、刃牙道についてです。

今回の主題は剣を持った相手でも、素手で勝つことができるのか?
このテーマになります。

正直、それ、「バキ」でやったんでは……?と思いますが、
今回、武器を持つのは、あの伝説の剣豪である宮本武蔵です。
バキでは死刑囚ということで、使えるものはなんでも使うというスタンスでしたが、
今回は「剣」を極めた相手に対しても、素手で勝てるか、ということになります。

……なんでしょう。
バキの死刑囚編の方が、まだ面白い主題だったのではないかと思うのは
ズル猫だけでしょうか?

達人だけに、必殺になってしまう

死刑囚の場合は、武器を使うこともいとわないという考え方でした。
また、武器を使う際も使えるなら、使うといった感じなので、
ずっと武器を使っているわけではありませんでした。

なので、基本は素手対素手という図式で、成り立っていました。
また、ピンチになると武器を平気で使ってくるという
何をしてくるかわからないという怖さです。

ですが、死刑囚は武器の達人というわけではないので、
武器を使ったとしても一発勝負だったり、
ちょっとした小細工程度のものが多かった印象です。

何が言いたいかというと、
バトルシーンは接戦になりやすい、ということです。

それが、今回の刃牙道では、
相手の宮本武蔵は剣の達人なので、剣を振い、
切られてしまうと、致命傷になってしまいます。

こちらがいくら攻撃して、武蔵にダメージを与えたところで、
一回切られてしまうとあっさりと逆転されてしまうということです。

もしかしたら、そういう緊迫したバトルを書きたかったのかもしれません。
確かに、「バガボンド」ではそういう緊迫した戦いが見所でした。

ただ、刃牙道を読んでいる読者が期待しているのは
接戦』なのではないでしょうか?

ダメージの与え合いで、どちらがより多くの奥の手を持っているのかで
勝負が決まっていくというのが見たいと思って刃牙道を読んでいます。

つまりは、そもそもバキワールドに剣の達人はいらないということです。

恐らく、板垣先生もこの戦い方に関しては苦労したのではないでしょうか。

武蔵と戦う闘士たちは、どこか戦い辛そうでしたからね。

そこで、一瞬、武蔵に無手の境地に達せようと試みたようですが
成就することなく、シリーズは終了となってしまいました。

噛ませ犬が雑

最近の板垣先生はキャラを使い捨てることが多くなってしまいました。
グラップラー刃牙でのトーナメントでの上位者は、
今回、武蔵にことごとく雑魚のように倒されています。
※これは今回だけの話ではないのですが。。。

また、使えそうなキャラがいなくなると、今度はなんと
警察や自衛隊を持ってくるということをしてしまいます。

いや、警察や自衛隊なんて、『グラップラー刃牙』時代に
勇次郎が遊び半分で手玉に取ってましたよね?
少年時代の刃牙でさえ、自衛隊でのトップ、ガイアに勝利しています。

今ごろ、自衛隊を持ってきても……。
と、思わず心の中で突っ込んでしまいました。

しかも、自衛隊員たちは武蔵を捕まえることが目的であって
殺傷しようとは思っていません。
そんな相手に、武蔵は容赦なく剣を振い、切り伏せていきます。

これってどうなんでしょう?
武蔵の器が小さく見えるだけなんではないでしょうか?
そして、武蔵の強さもいまいち伝わらないという、
なんとも悲惨な状況で終わってしまいました。

突然入る、謎の時事ネタ

これは刃牙道の前からなんですが、
板垣先生は、大統領や首相が変わると、それをネタにしてきます。

勇次郎がそれだけ、権力者に一目を置かれているという風に描きたいのかもしれませんが、
今更、そんな描写はいりませんよね。。
十分、勇次郎は強さも、権力も持ち合わせていることはわかっていますから。。。

どちらかとして、ギャグ的要素として入れているのかもしれませんね。
まあ、本編ですら、すでにギャグ漫画化してしまったという意見も少なくないですし。

飽きてしまうと、雑に投げてしまう

これは『バキ』の時代から問題になっています。
板垣先生は、興味がなくなってしまうと、簡単に雑に終わらせてしまいます。

刃牙道はいわば、宮本武蔵が主役みたいなものです。
そして、刃牙道の集大成である、VS刃牙との戦い。
その衝撃的な決着の仕方は、読者全員が目を疑ったのではないでしょうか。

まさか、『バキ』のときの最後の相手、モハメド・アライJrとの戦いよりも
酷いものが出てくるとは思いませんでした。。。

せめて、ちゃんと決着させて欲しかったです。

まとめ

刃牙シリーズはドンドンと劣化していっているように思います。
それでも、毎回読んでしまう力強さがあります。
それが、板垣ワールドなのだと思います。

なので、次回シリーズは本当に期待しています。
死刑囚編のアニメも決定していますし。

とにかく『接戦』が見たいです。
どっちが勝つのかわからない戦いが見たいです。
互いの命を削り合うような熱い戦いが見たいです。
独歩や渋川先生のカリスマ性のある戦いが見たいです。

また、トーナメントでも全然いいじゃないですか。
グラップラー刃牙を超えるバトルを期待しています。

評価

ストーリー:☆
キャラクター:☆
伏線:☆☆
衝撃度:☆☆☆☆☆

おすすめ度

おすすめ度です。
☆☆

記事内で出てきた作品の感想も書いてます。
合わせて読んでいただけると嬉しいです。
バガボンド 感想

ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

もち猫

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もち猫

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