単行本

【漫画】らーめん再遊記 1巻感想 ネタバレ有り

投稿日:2021年2月25日 更新日:

ラーメン発見伝、らーめん才遊記の作者、河合単先生の漫画です。
らーめん才遊記の続編となってますが、主人公がゆとりから芹沢達也に変更になってます。

芹沢達也は人気ですからね。
「ヤツラはらーめんを食ってるんじゃない。情報を食ってるんだ」というセリフは何となく聞いたことあるんじゃないでしょうか。

率直な感想

芹沢達也は名わき役というキャラクターだなと思いました。
美味しんぼでいう、海原雄山的ポジションのキャラクターでしょう。

何が言いたいかというと、主人公にはあんまり合わないんじゃないかと。
時々、登場してはピリッと良いことを言うくらいが丁度よいくらいで、主人公としては魅力は出しづらい印象を受けました。

主人公というのは話の構成上、葛藤を抱えるものです。
つまり悩みながらも四苦八苦して突き進んでいくキャラクターになります。

わき役だったときの芹沢達也は、強キャラとして常に絶対的な自信と実力を持ち合わせたキャラクターでした。
自信に満ち溢れ、核心を突くセリフをさらりと言うことが魅力の一つだったのではないでしょうか。

ですが、今回は主人公として弱い部分、悩む部分が見える形になってます。

最初から、らーめんに対する情熱を失っているところからスタートします。
正直に言って、あまり見たくない姿でした。

ただ、1巻はその情熱を取り戻すという、らーめん勝負をするということ流れは面白かったです。

ですが、勝負のらーめんを作るためのアイディア出しの部分は、理論的なうんちくが多く、らーめん才遊記のゆとりのときよりも、奇抜なものではなかったのはちょっと残念でした。

しかも、結局は美味しいところをゆとりに取られてしまうのも、芹沢達也の落ちぶれをさらに引き立たせてしまっている感じがします。
(それにしても、ゆとりが凄い嫌なキャラになっているように感じたのは気のせいでしょうか……)

今回のらーめん再遊記ですが、1巻は勝負ということで盛り上がりはあるのですが、2巻はどこに向かおうとしているのかがいまいちわかりづらいストーリー展開になってます。

作者が書きたいというより、依頼があったから書いたような気がしてなりません。
芹沢達也が人気なので、主人公にして新作を出しましょうと打診されたんでしょうかね……。

正直、「銀平飯科帳」を止めてでも描くものかな……と思いました。

ですが、やはり要所要所で芹沢達也節が出るので、芹沢達也が好きであれば是非、読んでもらいたい作品です。

らーめん再遊記(1)【電子書籍】[ 久部緑郎 ]
価格:605円 (2021/2/25時点)楽天で購入

-単行本

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【漫画】ダイヤのエース 35巻~ 感想

今回は物凄く中途半場ですが、ダイヤのエースの35巻からの感想を書いていきたいと思います。 なぜ、こんな中途半端な巻数の感想を書くのかというと、「ここから凄く盛り上がる」からです。 なので、30巻くらい …

【漫画】ドラゴンボール超 17巻 感想

今回はドラゴンボール超の17巻の感想を書いていきたいと思います。 ネタバレを含みますので、ご注意ください。 まずは17巻の内容をさらっと書きます。 自分の寿命と引き換えに宇宙一の力を手に入れたグラノラ …

HUNTER×HUNTER 35巻の感想

どうも、ズル猫です。 新刊情報ではネタバレ有りとなってますので、ご注意ください。 今回は『HUNTER×HUNTER 35巻』の感想です。 再び連載が決定して、新刊が発売という流れですね。 最新刊の続 …

【漫画】キングダム 64巻 感想

今回はキングダムの64巻の感想を書いていきたいと思います。 ネタバレありなので、ご注意ください。 前巻の63巻で桓騎軍の古参メンバーであり主要メンバーである雷土が敵に捕まり、処刑されてしまいました。 …

【漫画】バキ道 12巻 感想

今回はバキ道の12巻の感想を書いていこうと思います。 ネタバレありなので、ご注意ください。 ようやく、力士たちとの6対6の戦いが終わり、あっさりと横綱を倒した宿祢。 今度は徳川のじいさんに、勇次郎を呼 …