今回はジャンプで連載されていたチェンソーマンの感想を書いていこうと思います。
チェンソーマンはアニメ化が決定した矢先、1部の公安編が終わるという珍しいタイプの漫画になってます。
2部は少年ジャンプ+で連載予定になっています。
さっそくチェンソーマンを読んだ感想ですが、完全に好みが分かれる作品です。
大衆向けのワンピースとは真逆といっていいでしょう。
チェンソーマンは昔に流行した「エログロナンセンス」を踏襲しています。
直接的な描写はすくないですが、割とエロを押しています。
主人公のデンジは性欲だけではなく、欲に対して正直です。
ただ、煩悩の塊かというとそうではなく、育った環境のため普通の人の暮らし自体がデンジにとって驚くほど嬉しいという状態になっています。
この設定が、デンジが悪側に見えないようにするギミックになっているのではないでしょうか。
性格は淡白で切り替えというか感情が薄いというか、「寄生獣」の後半の新一みたいな感じですかね。
ですが、デンジは逆に後半にいくにつれて、人間らしい感情を少しずつ持っていきます。
(ただ、ダークヒーローっぽい感じではあるのですが)
次にグロですが、これは本当にグロいです。
ジャンプなので、見せられないほどの描き込みはないのですが、想像するとヤバいくらいグロいです。
ここが好き嫌いが本当に分かれるところだと思います。
あと、本当に主要人物がガンガン死にます。
しかもあっさりと。
あれ?最近、このキャラで出来ないぞ?と思って、前の巻を読み返すと死んでたとかザラです。
本当に進撃の巨人並みに……いえ、それ以上に簡単に死んでいきます。
進撃の巨人は一応、同期のキャラは死なないじゃないですか。
でもチェンソーマンは、同期キャラでも、いえ、アルミンやミカサ級の主要キャラさえもあっさりと殺す潔さです。
出て来なくなったら死んだと思ってもらって大丈夫です。
最後にナンセンスの箇所です。
これはシュールな笑いが、この作者の持ち味になります。
受けない人には何が面白いのかわからないですが、刺さる人にはかなり刺さる笑いのセンスです。
ギャグの部分が好きでファンになっている人というのも大勢いるかと思います。
このように昔流行ったエログロナンセンスの流れを汲んだ作品となってます。
当時はよくこの作品をジャンプに載せたなと思うくらい、ジャンプにしては異色な漫画でした。
チェンソーマンがいいなら、進撃の巨人もいいのではないかと思うんですけどね。
……逆なんですかね。
進撃の巨人を逃したから、今回のチェンソーマンを掲載した、とかですかね?
チェンソーマンの作者の藤本タツキ先生は「ファイアパンチ」はこのマンガがすごい!大賞を獲ったという実績があるというのもあったと思いますが。
最後の最後に私的な感想を少しだけ。
藤本タツキ先生は「ファイアパンチ」もそうですが、ストーリー展開が突拍子もなくて、時々ついていけなくなります。
そういうのが魅力の一つというのがあるかもしれませんが、私は綺麗なストーリーラインが好きなタイプなので、ストーリー展開としてはもう少しスッキリさせて欲しかったです。
(そうすると作者の持ち味が生かせず、凡作になってしまう恐れがあるのですが)
エログロナンセンスが好きというのであれば、刺さる作品になってます。
興味があれば、是非、読んでみてください。