ダイの大冒険がアニメ化していますが、今回はロトの紋章の回想を書いていきたいと思います。
ドラゴンクエストを題材とした漫画で、ダイの大冒険にならぶ名作と言えばロトの紋章でしょう。
ダイの大冒険の主人公ダイはドラゴンの騎士でしたが、ロトの紋章の主人公であるアルスは、題名にロトとついているのでわかると思いますが、ロトの血を引く勇者です。
ロトの紋章はダイの大冒険よりも、原作であるドラゴンクエストの設定を踏襲しています。
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを良い感じにミックスしたような設定になります。
ゾーマやバラモス、竜王なんかも出てきますからね。
ただ、アルスと戦う魔王はオリジナルの敵であるイマジンです。
なので、ゲームを漫画に落としこんだわけではないので、ストーリー展開がわかるという形でもありません。
仲間たちは、ダイの大冒険は「アバンの使徒」でしたが、ロトの紋章は「けんおう」です。
ダイの大冒険は仲間が結構増えていきますが、ロトの紋章は終盤までは基本的にはアルスと「けんおう」たちで戦っていきます。
「けんおう」は拳王、剣王、賢王です。
ゾーマを倒した後、武道家、戦士、賢者がそれぞれ、里を作って技を継承していくという流れです。
ロトの紋章は主人公のアルスがロトの血を引いていることで、時々、奇跡的なことが起こりますが、基本的にチートというわけではなく、ちゃんと修行をして強くなっていきます。
また、主人公がチートではないので、周りの仲間たちと協力して一緒に敵を倒していくという流れなのがいいですね。
また、ドラゴンクエストが原作の作品で陥りがちなのが魔法のインフレです。
インパクトを狙って、初めの方からメラゾーマなどの上位魔法が出てくると、それ以降の敵はそれ以上の魔法を使わないと盛り上がらなくなります。
かといって、ずっとメラやメラミで戦ってても、なんかショボいですからね。
そこでロトの紋章では、「呪文を掛け合わせる」という方法をとってます。
これは上手いと思いました。
ドラゴンクエストの世界観を壊さずに派手な魔法を撃つ、というのはやっぱり読んでいて胸が熱くなっていきます。
また、ロトの子孫が敵に回っているというのもなかなか熱いですよね。
ダイの大冒険でも、ヒュンケルが敵だったというのがありますが。。
戦闘やストーリー展開も練られていて、読んでいると止まらなくなります。
是非ともロトの紋章もアニメ化してほしいです。
絶対、面白いと思うんですけどね。
一点だけ、私的に惜しいところがあります。
それはヒロインがいないことです。
まあ、バトル物なのでいらないという話もあると思うのですが、仲間たちには恋愛要素があるのに、最後の最後までアルスには全くそういう存在が出てこないというのは、ちょっと物足りないかなと。
とにかく、ドラゴンクエストが好きで、まだこの作品を読んでいないのであれば、絶対にはまると思います。
是非、読んでみてください。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。