今回は青年漫画の軍鶏の感想を書いていきたいと思います。
軍鶏は親を殺してしまった少年が、刑務所に入り、そこで教わった空手を使って戦っていくダークなバトル漫画です。
基本的に暗い話です。
主人公の亮は刑務所での経験からアンダーグラウンドの生活を送っています。
そんな中、自分の力を試すため、様々な強者と戦おうとしていきます。
ストーリーの大筋的なものを見ると強い敵を見つけて戦うというものなのですが、軍鶏が他の漫画と違うところはなんといっても、主人公の亮のキャラクタ―性です。
アンダーグラウンドな世界に生きてきた亮は犯罪じみたことも平気でやります。
自分の意志を押し通すために平気で、暴力を振るうキャラクターです。
基本的に自分の欲に従って行動しているので、ダークヒーローというわけでもありません。
正義感で行動しているわけではないので。
なので、主人公の亮が受け入れられないのであれば、読んでいてキツイでしょう。
2巻くらいまで読んで合わないと思ったら、それ以上は進まないようにすることをお勧めします。
割と、胸くそ展開が多いです。
ですが、逆に亮を受け入れらる場合は、ハマる作品だと思います。
当サイトでも感想を書いた「ウシジマくん」が平気、もしくは面白く感じるのであれば是非、お勧めですので読んでみてください。
逆に「ウシジマくん」の暗い、鬱になりそうな展開が苦手な方は、おそらく軍鶏も苦手に感じてしまうかと思います。
欲に正直で、強い意思で突き進むという亮のキャラクターは良くも悪くも印象的です。
主人公としての魅力を持っています。
決して応援できない主人公ですが、「この後、どうなるのか?」と気になり、ドンドンと読み進めてしまう魅力がこの作品にはあります。
戦闘描写も迫力があり、バトル漫画としてもかなり面白いです。
バトルはリアル寄りで、派手なファンタジー的な必殺技を撃つのではなく、リアルファイトの、どうやって相手の攻撃をかいくぐって自分の攻撃を当てるか、というような緊迫感のあるバトルになります。
中には発勁や合気なども出てきますが、世界観が崩れ去るというほどではないです。
試合もあれば、路上の喧嘩や殺し屋とのバトルなどなど、状況のバリエーションも多く、読んでいて展開が読めず、気になってドンドン読み進めてしまう勢いがある作品になっています。
この作品も好き嫌いがかなり分かれますが、もし、気になっているようでしたらまずは2巻くらいまで読んでみてはいかがでしょうか。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。