今回はレベルEについての感想を書いていきたいと思います。
レベルEは幽遊白書やHUNTER×HUNTERの作者である冨樫義博先生の作品です。
幽遊白書やHUNTER×HUNTERはバトルものでしたが、レベルEはバトルものではなく、ギャグ満載の作品になっています。
中には結構、シリアスな話もありますが、大体はギャグ方向の話になります。
冨樫先生はバトルものがとても面白い印象があるかと思います。
幽遊白書の熱い殴り合いのバトルや、HUNTER×HUNTERの念を使っての頭脳と心理戦も凄く凝っていて面白いですね。
ですが、私は冨樫先生の一番凄いところはギャグセンスだと思います。
レベルEのギャグ全振りのストーリーはホント、何度読んでも笑ってしまいます。
コテコテなギャグから、シュールなギャグまで、ホント幅広いギャグを描けるのが、本当に凄いと思います。
HUNTER×HUNTERでも、感じましたが冨樫先生のキャラの掛け合いが最高です。
ヘタッピマンガ研究所Rでの対談で出ていましたが、キャラに実際に掛け合いをさせて、自分が思うような方向に行かなかったら没にしたり、ちゃんと「そのキャラにとって最高の答えを出す」という中で掛け合いをさせるそうです。
なので、本当にキャラが生き生きしているんですよね。
レベルEで一番いいキャラクターは王子ですね。
物凄く頭が良いのですが、その頭脳を「どうやったら相手をより効果的に苦しめられるか」という方向に全振りしているというのが最高ですね。
その王子に対して、護衛隊長が「考えうる最悪の事態を想定しろ。奴は必ずその斜め上をいく」と言うのですが、本当に上手い表現だと思います。
もしかしたら、このセリフは知ってるかもしれませんね。
この嫌がらせをする王子に巻き込まれて周りが苦労するという話なのですが、この王子は抜けている部分もあって、愛嬌があり、どこか憎めない性格になっているとこも凄いですね。
巻数は3巻までと短いのですが、内容が本当に濃くて、面白いです。
(もっと続けて欲しいと思いますが、あまり長く続けても飽きられてしまうと思ったのかもしれません)
ただ、画風が幽遊白書やHUNTER×HUNTERは若干違い、劇画タッチ風になってますので、違和感を覚えるかもしれません。
どちかというと幽遊白書の最終巻あたりの雰囲気と言えばわかりやすいかもしれません。
ただ、そんな違和感も読み進めているうちに気にならなくなると思います。
そのくらい面白い作品になっているので、かなりのお勧めです。
もし、まだ読んでいないというのであれば、是非、読んでいただきたいです。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。