今回はアニメにもなっているDAYSについての感想を書いて行こうと思います。
DAYSはマガジンで連載されていたサッカー漫画になります。
ストーリーの流れとしては引っ込み思案で友達がいない、主人公のつくしが、あるきっかけによってサッカーを始めたことにより、サッカーを通して成長していくというものになっています。
イメージ的には「はじめの一歩」のサッカー版というのが一番近い感じでしょうか。
主人公のつくしは、サッカー未経験者なので、その分、成長の伸びしろが大きいといった感じです。
H2のように最初から主人公が強いというわけではないので、成長物語が好きであれば、合うかもしれません。
結果から書いてしまうと、私は5巻くらいで読むのを止めてしまいました。
では、何が気になったかという部分を書いていきます。
まず、主人公の初期能力についてです。
はじめの一歩の、一歩は釣り船で小さい頃から重い物を持って過ごしてきたことや、船の上でバランス感覚を養っていたというバックボーンがあります。
そのおかげで、パンチ力が桁違いという武器があり、当たれば勝てるというような立ち位置になります。
この場合、技術力がなくても攻撃が当たれば、勝てるという読者にもわかりやすい構図です。
ですが、この作品の主人公のつくしの武器は「根性」です。
まあ、根性があるというのは、大体の主人公が持っているので、そこまで特徴的ではないですね。
もう一つは、「無尽蔵の体力」でしょうか。
なぜか、「ずっと走り続けられる」というのがあります。
まず、ここが引っかかりました。
「なぜ」体力があるのか、と言う部分がわからないです。
弱むペダルでは、主人公は細工されていた自転車で、ほぼ毎日、秋葉原に通っていたというバックボーンがあります。
なので、自転車を漕ぐということに対して「鍛えられていた」という部分に説明がつきます。
ですが、つくしは見た限り、部活もやってなさそうですし、なにか運動的なものをやっていたようには見えません。
(この後、この辺の説明が出てくるのかもしれませんが、この辺は1巻のところで出して欲しかったです)
そのせいで、主人公に感情移入が出来ませんでした。
次に引っかかったところとしては、「みんながつくしの味方」という部分です。
部活の仲間も、部活の先輩も、部活の部長もすぐにつくしを認めます。
今までサッカーをやってこなかった、素人で、ちょっと体力があって練習が好きという部分を見て、すぐに認めて仲間になってしまいます。
いやいやいや。
サッカーの名門に入って来る生徒は、みんな体力があるでしょうし、練習だって血のにじむくらいしてたと思うんですよ。
中には練習が好きというか、それくらい強くなる選手はみんな練習自体も好きなんだと思いますが……。
特に、そこまでド素人のつくしを認めるという要素はないのかなと。。
名門校で、チームのみんなにも認められて、楽しく練習をする。
かなり恵まれた環境ですよね。
とんとん拍子過ぎて、ちょっとどうかなと思ってしまいました。
スラムダンクのように主人公の花道は、チームに認められつつもライバルである流川とは相容れない形で対立していくというのがありました。
チームなのですから、つくしを受け入れられない人もいてもいいのかなと思いました。
もしくは、そんなチョロくなく、信頼を得るのにもっと時間をかけてもよいかなと。
そして、最後に気になったのは「名門」である意味があるのか、という部分です。
つくしが入学した高校がたまたまサッカーの名門で、そのままサッカー部に入るという流れなのですが……。
サッカーを始めるエピソードを中学3年のときにして、自分の意志で「名門」に行くって流れはダメだったんですかね?
ちょっと上手くいきすぎな感じがしました。
それと、「名門」という割には1年生の入部部員、少なくないですかね……?
名門ならもっとたくさんいてもいい気がするんですが……。
そもそも、サッカー人口が少ないという設定なんですかね。
おそらく、たくさん部員がいるとつくしが試合で出られないからですかね?
なんせ、素人ですから……。
であれば、弱虫ペダルのように強い先輩はいるが、チーム力としては微妙だったりした方が説明がつきやすいかなと。
スラムダンクもそうでしたね。
高校としては名門ではない上に、新入部員も辛い練習で辞めていき、人数が少なくなり素人の花道も試合に出るチャンスがあるという方が自然かなと思います。
さらに名門であるなら、素人であるつくしのことを足引っ張る奴として本気で嫌う人間が出ると思うんですよね。
サッカーは団体競技です。
現につくしは試合に出てもミスを連発します。
しかし、チームメイトは罵倒しつつも、つくしを認めてすぐに仲間だと言います。
さらに、風間の、つくしへの気に入り具合はちょっと引いてしまうくらいです。。。
なんで、そこまでつくしに肩入れするのかがわからなかったです。
以上の理由で、私的には受け付けませんでした。
ですが、楽しい部活の雰囲気を楽しみつつ、主人公が成長していくというのが好きな場合は、読んでみてはいかがでしょうか。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。