今回は漫画、闘将!!拉麺男の感想を書いていきたいと思います。
闘将!!拉麺男はキン肉マンに出てくるキャラクターであるラーメンマンのスピンオフ作品になります。
現在では第二のキン肉マンブームが来ているので、キン肉マンを知っている人は多いかもしれませんが、この作品は1982年に連載していたので、知らない人が多いかもしれません。
ただ、私的には隠れた名作だと思います。
ゆでたまご先生はキン肉マンしか描いていないように思われがちですが、幽霊小僧がやってきた、とか蹴撃手マモルなども、私的にはかなり面白かったです。
(ただ、どちらも長くは続かなかったんですが……)
結果を先に書くと、何となくわかると思いますが、私的にはお勧めの作品です。
それではこの作品について書いていこうと思います。
まず、キン肉マンに出てくるラーメンマンのスピンオフと書いてますが、キン肉マンに出てくるラーメンマンと闘将!!拉麺男の主人公であるラーメンマンは別のキャラクターです。
刃牙シリーズの花山薫のスピンオフ作品、スカーフェイスという作品がありますが、あの作品はちゃんと花山薫はバキで出てくる花山薫と同一のキャラクターです。
ですが、ラーメンマンの方は同じ名前で同じ顔ですが、全く違うキャラクターです。
そもそも世界観が違います。
キン肉マンたちは、闘将!!拉麺男の世界には存在しないわけです。
なので、キン肉マンを読んでいなくても全く問題なく読み始められます。
闘将!!拉麺男はタイトル通り、バトル漫画です。
次々に現れる強敵に、ラーメンマンが戦って勝っていくという王道ストーリーになっています。
単純で王道というと、すぐに飽きてしまうのではないかと思うのですが、描き方が上手ければ全然飽きてきません。
ドラゴンボーがいい例だと思うですが、ドラゴンボールも強敵が現れては、修行して倒していき、また次の強敵が現れるという単純かつ王道なストーリーですが、今でも大人気の作品です。
ゆでたまご先生はバトルの描写がとても上手いと思います。
ストーリーの見せ方といいますか、勢いがあり、読んでいて止まらなくなります。
ゆでたまご先生といえば、「ゆで理論」と言うのが有名です。
作品内で数々の矛盾点があったり、物理的法則が間違っていたりすることで、よくネタにされますね。
ただ、そんな矛盾点さえも、「些細な事」と思えるほど勢いがあります。
勢いで「そんなのどうでもいい」と思わせてしまうのです。
当然といいますか、もちろんといいますか、闘将!!拉麺男でも矛盾点はたくさんあります。
死んだはずのキャラクターが次の話では何事もなく、出てきたり、片腕のキャラクターが普通に両腕があったりします。
そして、そのことに対して、説明は一切ありません。
なので「ああ、こういう漫画か」と逆に納得できます。
ただし、設定などが気になる方は絶対に、読み進めるのは無理でしょう。
矛盾が気になって、物語に集中できません。
なので、勢いで読むのではなく、設定が作り込まれた作品が好きな方は読むことはお勧めできません。
ですが、細かいことは気にしないことができ、バトル漫画が好きであればお勧めです。
基本的にはラーメンマンが一人で強敵と戦っていくという話が多いですが中には仲間と協力して戦うというシリーズもあり、私的にはそのシリーズがとても面白くて好きです。
闘将!!拉麺男は中国拳法をベースにした、派手な技が出てくる漫画です。
キン肉マンが好きで、まだこの作品を読んでいない場合は、是非、読んでみてください。
最後に注意なのですが、闘将!!拉麺男は最後は打ち切りとなっていますので、ご注意ください。
…なぜ、あんなに面白い漫画が打ち切りになったのか、わかりません。
最後のシリーズは、始まったときに凄くワクワクしましたが、打ち切られてしまって、かなり残念でした。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。