今回はSPY×FAMILYの感想を書いていきたいと思います。
スパイファミリーは「少年ジャンプ+」で連載されている、ギャグものの漫画になります。
まず、結果を先に書きたいと思います。
私的にはスパイファミリーは物凄くお勧めです!
スパイファミリーはスパイの主人公がミッションを成功させるために家族が必要で、偽物の家族を作るという物語です。
ここで面白いのは主人公は家族にスパイだと黙っているというところです。
スパイ映画のように、偽物の家族が一丸となってミッションを成功に導くために頑張るというわけではないというところです。
コミカルな感じで、ネタ的に似てるのはブラットピットとアンジェリーナジョリーの『Mr.&Mrs.スミス』ですかね。
Mr.&Mrs.スミスは、夫婦がそれぞれ、一流のスパイなのですが、それを夫婦で黙っているというものです。
つまり、夫は妻がスパイだと知らないし、妻も夫がスパイだと知らないというところで、それぞれがバレないように行動するのが面白いですね。
スパイファミリーの主人公は一流のスパイで、妻役は一流の暗殺者で、子供役は人の心が読める超能力者です。
映画のように主人公は妻役や子供役に自分がスパイだとバレないように行動し、妻役も自分が暗殺者だとバレないように行動していきます。
主要の3人がそれぞれ、とても面白いキャラクターになっています。
そして、秀逸だと思ったのが、子供が「心を読める超能力者」というところです。
その設定なので、子供だけが、「全部知って」います。
ただ、子供も自分が「心を読める」ということを隠しているので、主人公も妻役のキャラも全部バレていることは知りません。
心が読めるというある意味チート能力を子供に持たせているというのは、本当に上手いと思います。
心が読めるので、キャラクターの本心を分かりやすく読者に見せることができます。
これは読んでいて、本当にわかりやすいです。
そして、チート能力を持つ子供が頭が悪いというところも、秀逸です。
せっかくのチート能力も「上手く使えない」です。
これが、頭のいいキャラクターが持っていたり、主人公が、子供が「心を読める」と知ってしまうと、途端になんでも簡単に解決してしまいます。
逆に、簡単に解決しないと違和感が出てしまいます。
本当に、この設定は上手いですね。
また、設定が上手いだけではなく、キャラクターも特徴的で、本当に面白いです。
子供のアーニャが可愛くて、面白いです。
子供独特の考え方と行動力で、事件をかき乱していきます。
よつばとのよつばに似ていますが、よつばとはまた違った魅力があります。
なにより、主人公の役に立とうと必死になりながらも、失敗してしまうという部分が読んでいて、ほっこりします。
主人公もスパイとして一流で、「この家族は任務の為に利用しているだけ」と自分に言い聞かせていますが、ドンドンと家族に愛着を持っていきます。
妻も子供も大事にしていくという部分は主人公らしく、共感でき、魅力的です。
妻のキャラクターも暗殺者ですが、どこか抜けていて、強いですが料理が壊滅的という欠点もあり可愛いです。
スパイもののイメージで頭脳戦を期待すると肩透かしをくらうと思いますが、ギャグの日常ものとして読むと満足できると思います。
この作品はキャラクターが魅力的です。
嫌なキャラクターがほとんど出てこないので、優しい世界での話です。
スパイものですが、ハラハラではくほんわか成分が欲しいときは、是非、読んでみてください。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。