今回はドラゴンボール超の最新刊の15巻の感想を書いていきたいと思います。
今回の15巻でモロとの戦いに決着がつき、また新しい章が始まります。
最初に結果を書くと、私的にはお勧めできません。
15巻というより、ドラゴンボール超自体がお勧めできないという感じです。
では、なにが引っかかるのかを書いていきたいと思います。
今回はネタバレ有りなので、ご注意ください。
前回の14巻では悟空が身勝手の極意を覚えて、モロを圧倒するところで終わっていました。
今回、モロを追い詰めた悟空ですが、何を思ったのかモロに仙豆を与えます。
正直に言って、は?となります。
意味がわかりません。
仙豆を渡す前に、モロに刑務所に素直に戻ることを約束させてから、渡します。
守るわけないですよね。読者の誰一人、騙されませんよ、こんな約束。
それを悟空は信じて、仙豆を渡します。
これだと、本当に悟空がバカにしか見えません。
純粋なのとバカなのとは違います。
止めて欲しいです。
超の悟空はこういう描写が多いです。
勝手にピンチを作って、ピンチだと焦っている描写が多い気がします。
あの、頼りになって格好いい悟空はどこに行ってしまったのでしょうか。
前作のドラゴンボールでの、天下一武道会のときのピッコロや、最初に地球に攻めてきたベジータを見逃したときのようなシーンを踏襲したのでしょうか。
でも、全然違います。
ピッコロは仙豆を食べて体力が全回復した後でも、戦うことなく退いています。
ですが、モロは回復したことをいいことに裏切って襲ってきます。
もう、この行動でモロが小物感しかありません。
馬鹿な悟空と小物のモロ。
何一つ得な展開じゃないですよね。
例えば、悟空が身勝手の極意を使いこなせずに、モロを瀕死しさせてしまい、このままでは何もしなくても死んでしまう、というのであれば仙豆を渡すというのはわかります。
ですが、ただ疲弊しているだけで、この状態でも余裕でジャコにも勝てそうな状況です。
そんな状況で仙豆を与えて、ジャコに刑務所に連れて行ってもらえ、はどう見てもバカの極みでしょう。
案の定、ジャコだけではなく、ビルスにも「なにやってるんだ」と非難されます。
どう見ても、単にピンチを演出するためだけのシーンにしか見えません。
しかも、この後の流れを見ると仙豆をあげた意味がそんなにありません。
仙豆を食べて回復して悟空に襲い掛かるモロ。
しかし、それでもモロは勝てません。
また、悟空にボロボロにされます。
そこでモロはメルスの能力を封じ込めていた手の存在に気づきます。
その手を吸収して、モロも身勝手の極意を使えるようになります。
……仙豆あげるくだり必要ですかね?
普通に追い詰められたモロが手のことに気づいて、吸収するでよくないですかね?
悟空を馬鹿にする必要はなかったはずです。
なんでしょう? ページを稼ぎたかったんですかね?
その後、モロは身勝手の極意を制御しきれず自滅していくながれに突入します。
勝手にボロボロになっていくモロ。
そこで、星と同化するという方法を取ります。
(そんな能力、ありましたっけ?)
このままでは地球どころか銀河自体が消滅してしまいます。
(なんで?)
ビルスが「仕方ない。今回だけは助けてやるか」とやる気を出します。
(最初からやれよ)
すると、ちょうど大神官から呼び出されます。
そして、行かなきゃならないから、やっぱりお前らでなんとかしろとなります。
(秒でモロを倒せますよね?モロを倒してから行ってくれませんかね?)
おそらく、ピンチを演出したかったのでしょうけど、普通にビルスは「今回も助ける気はない。お前らで何とかしろ」というスタンスのままでよかったと思います。
というか、そもそも私は、この「ビルス」の存在が超をつまらなくさせている原因だと思います。
悟空たちも遥かに強い存在が味方側にいるという時点で、本当に、危機感が出ないんですよね。
普通のドラゴンボールのときのフリーザ戦で、後ろに界王神が見てるようなものです。
(界王神はフリーザくらいなら一撃で倒せるくらいの実力者)
ラディッツ戦で、後ろで界王様が見ているようなものです。
こんな状態で、絶望感が出るでしょうか?
出ませんよね?
悟空が一番強くて、悟空が勝てない相手には誰も勝てないという状況だからこそ、フリーザ戦のような絶望感が生まれるのです。
話を戻します。
ウィスが去る前に、やってきて「自分を信じなさい。あなたなら勝てます」と言います。
モロの攻撃を指一本で止めながらです。
それなら、その一瞬でモロを倒せよ、となります。
まあ、ピンチの中で悟空を成長させたかったのかもしれませんが、それで銀河がなくなったらどうするんですかね?
そして、案の定、悟空のパワーが切れます。
このままじゃ、勝てない!とピンチになります。
するとピッコロたちが自分たちの気を悟空に送ります。
そのおかげで少しは元気になりますが、神の力ではないので、身勝手の極意を発動できないとなります。
ダメだ!となったときに、ウーブから神の力が送られてきて、パワーが回復して身勝手の極意が発動でき、モロを倒すことに成功します。
……いや、あのですね。。。。
せ、ん、ず、食、え、よ!!!
袋いっぱいに持ってましたよね?
おそらく、作者は読者に「その手があったか!」と思わせたかったのかもしれません。
ですが、ウーブの方に神の力があるのが、その場で説明されるので(伏線がないので)全然、「その手があったか!」とはならないんですよ。
後付けなので、ご都合主義にしか見えませんよ。
これなら、前の巻で、身勝手の極意を覚えながらもモロと互角の戦いをして決着でよかったと思います。
ドラゴンボール超は、こうやって最後に無駄に引き延ばすことが多い気がします。
すっきり終わらせればいいじゃないですか。
今まで苦戦して(?)戦ってきたんですから。
そして、モロの事件が解決し、メルスが生き返ります。
天使ではなく、人間として生き返るという大天使の計らいによってです。
これでめでたしめでたし、という形でした。
いやあ……そこ、ドラゴンボールじゃ駄目だったんですかね?
天使だと生き返らせないとか、謎ルールあるんですかね?
ジレン戦のとき、ドラゴンボールで破壊神も生き返ってませんでしたっけ?
……天使は別なんですかね?
そのへんのルールが曖昧なのでよくわかりません。
ただ、こういうことされると、悟空と仲良しというか味方の大神官に頼めば、なんだってやってくれそうですよね。
全王にだって、悟空ブラックを倒してもらったんですし。
このせいで、また緊迫感なくなるんですよね。
そして、モロを倒した後、新しい章が始まります。
今度の敵はサイヤ人やフリーザに恨みを持つキャラのようです。
そのキャラかどうかわかりませんが、予言をする魚が「もうすぐ宇宙一の戦士が生まれる」と予言します。
……どうせ、それは悟空だった、というオチとかじゃないですかね?
知りませんが。。
ただ、この敵が見た目的にも見せ方的にも全然強そうに見えません。
他のキャラにもあいつじゃフリーザには勝てないとか言われる始末です。
こんなのが次の敵と言われても全然、わくわくしませんよね。
まだ、モロの方が強キャラ感がありました。
というわけで、お勧めはできません。
じゃあ、なんでお前は読んでるんだ?と突っ込みたくなるでしょうか。
はい。完全に惰性です。
そろそろ読むのはいいかなと思いつつも……次も読むのかもしれません。
今回は長くなってしまいました。
普通のドラゴンボールが物凄い好きだったからこそ、超には怒りすら覚える展開ばかりです。
なので、いつもキレながら読んでいます。
いつか、普通のドラゴンボールのような熱い展開が戻って来ないかと期待しながら。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
自分はこの15巻で読むのやめました。この作者のおかげで鳥山先生の絵や構図の巧さが改めてわかりました。
個人的に1番変だと感じたのは14巻でメルスがモロに突っ込んで行きパンチを浴びせるシーンありましたが、メルスは上から振りかぶってパンチを打とうとしてるのに、次のコマでは下から突き上げてパンチしてるんですよね。こんないい加減な作者にドラゴンボールを描いてほしくなかったです。 僕もおすすめはしません。