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【漫画】逃げるは恥だが役に立つ 感想

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今回はドラマにもなり、かなり話題になった「逃げるは恥だが役に立つ」の感想を書いていきたいと思います。

最初、タイトルを見たときの印象で、結構、ドロドロとした職場での話なのかと思ったのですが、全然違いました。
ある意味、純情な恋愛の物語になっています。

最初に結果を書いておくと、かなりお勧めの作品になります。
話題になったのも納得です。

ストーリーとしては、30代の主人公である、みくりが派遣の仕事を切られてしまい、無職となってしまいます。
そんな中、ある30代の男性、平匡の家の家政婦の話が舞い込んできます。
家政婦をやっていくうちに、その男性と主人公は「仕事」として結婚生活を送るというものです。

よくある、親に恋人を紹介するのに、友人に恋人役をお願いする、というようなものではなく、あくまで「利害一致」ということで、仕事として契約結婚をして、一つ屋根の下で生活するという流れです。

これは上手いです。
なるほど、こんな手があったか、と思わず唸ってしまいました。

お互い、あくまで「仕事」という関係なので、結婚とはいえ恋愛対象として相手を見ず、ドライに接していきます。
それでも、一緒に暮らしていく中で、徐々に恋愛関係に進んでいくというような形ですが、その流れもとても自然で読んでいて、止まらなくなります。

30代という年齢も上手い形で活きてますね。
これが10代や20代だと違ってくるでしょう。
30代だからこそ、絶妙な距離感になっています。

30代といえば、結婚を意識しつつも、社会的な立場もありますし、それまで全然恋愛をしてきていないというところで、奥手になっている、というのもかなりリアルな感じがあります。
30代であれば、かなり感情移入できるでしょう。

純粋で奥手な二人なので、そのままだと、数年、何もなく進んでいきそうですが、ドンドンと問題が起き、その関係性を進展させていかないとならなくなります。

その問題の起こし方も、急ではなく、ちゃんと伏線とストーリーの流れに沿っているのでご都合主義でもなく、引っかかることなく読めます。

一点だけ、気になったところを上げるとするなら、同僚の沼田の存在ですね。
この沼田がきっかけで、みくりと平匡が契約結婚をすることになるのですが、ここだけはちょっと強引な感じがしました。
普通、同じ会社の人間には手を出さないですよ。
少なくてもいきなり言い寄ることはしないんじゃないんですかね。

ここは会社の都合で「独身」である平匡が上司から、転勤を言い渡されて、それを避けたいので「結婚する」と言ってしまうという感じの方が、まだ、自然かなと思いました。
(それでも、不自然化もしれませんが)

ただ、沼田の存在はいいエッセンスになっているので、そこまで気になるというわけではありません。

もし、タイトルは聞いたことがあっても、読んだことがないというのであれば是非、お勧めなので、読んでみてください。
確実に30代や40代の方であれば、刺さると思います。

それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

逃げるは恥だが役に立つ(1)【電子書籍】[ 海野つなみ ]

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