今回は漫画原作のアニメ、グラゼニの感想を書いていきたいと思います。
私は、この作品は漫画ではなくアニメから入りました。
何かの記事で異色の野球漫画ということで人気だと知り、興味があったのですが絵柄があまり好みではなく敬遠していたのですが、アニメはかなりまろやかな絵になっていたので、アニメから見たという形になります。
最初に結果を書きますが、この作品はかなりのお勧めです。
では、どういうところが面白かったのかの感想を書いていきたいと思います。
グラゼニは「グランドには銭が落ちている」という、実際の野球選手である鶴岡一人選手の言葉から取ってきているようです。
普通、野球の作品と言えば、勝負の勝敗がメインになってきます。
以前、感想を書かせていただいたストッパー毒島もそうですね。
チームを優勝に導くお話でした。
ですが、グラゼニは「銭が落ちている」というところからわかるように、「お金」の話です。
つまり、プロ野球選手のお金事情を中心に語られていきます。
ここが異色の野球漫画と言われる所以ですね。
すごく新しいと思いました。
主人公の夏之助は全選手の年俸を覚えていて、試合では自分より上とか下とかでモチベーションが上下するという変わったキャラクターです。
一般的に考えると年俸「〇千万」と聞くとかなり高く、10年も選手をやれば一生食べるのに困らないんじゃないかと思っていましたが、この作品を見てから考えがガラッと変わりました。
もちろん入って来る金額も多いのですが、出ていく金額も多いというのがあります。
その辺はなるほどな、と思っちゃいますね。
何かと金勘定が入るので、プロ野球選手の内情がわかるというのも、この作品の魅力の一つです。
ですが、お金の話ばかりでドロドロとしているかというと、全然そんなことはありません。
逆にギャグ要素が多く、明るい雰囲気の作品になっています。
見るのが疲れる作品ではなく、一話完結のお話が多いので、かなり見やすいです。
それでも、面白くて一気に見てしまうのですが。
そして、主人公の夏之助ですが、イケメンではなく、逆に少し容姿的には中の下くらいの愛嬌があるタイプなので、見ていて親近感が湧いてきます。
なので、試合のシーンでもつい応援したくなってしまいます。
また、試合に関しては勝敗が中心ではないにしても、夏之助の給料に影響する勝負の場面は緊迫感があります。
ここで打たれたら年俸が下がる、逆に抑えれば年俸が上がると計算しながらも、計算では通らない意地と意地のぶつかり合いの勝負もあります。
唯一欠点というのを無理やり出すとするなら、終盤まで女性キャラが出てこないため、ややむさ苦しい感じがするかもしれないというところですかね。
もちろん、一期の終盤ではヒロインとなるキャラクターが出てきて、一気に華やかにはなるのですが、最初の方はあくまでプロ野球の内情のストーリーなので、男ばかりというのは仕方ないですね。
ただ、そこまで気になるというわけではありません。
OPとEDに出てくる女の子がなかなか出てこないな、と思うくらいですね。
この作品はあまり野球がわからなくても、気にせず読める内容になっています。
スポーツものではないので。
興味があれば、是非是非、お勧めなので見てみてください。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。