今回はいきなり劇場版にもなった、BURN THE WITCHの感想を書いていきたいと思います。
ジャンルはバトル漫画で、題材は魔法使い×ドラゴンです。
最初に結果を書きますと、私的には好みが分かれる作品だと思います。
それでは、その内容を書いていきたいと思います。
BURN THE WITCHはBLEACHの作者である、久保帯人先生の作品になります。
BLEACHと同様にバトルもののような感じですが、まだガチガチのバトルではなく、事件が起こってそれを解決するという展開です。
この作品に対して引っかかったことを書いていきます。
まずは「説明が多すぎる」という点があります。
ファンタジーということで、説明しないといけないことは多くあるというのはわかります。
ですが、正直、一気に説明し過ぎるかなと思いました。
いきなり、ガッと説明文が数ページ描かれます。
ジャンプでは割と使われる手法ですが、文章であまり説明されても頭に入ってこないというのがあります。
設定的にはブリーチと同様に、現代とファンタジーが組み合わさった設定になります。
ただ、日本ではなくイギリスでの話になるので、さらに説明することは多くなるというのもあります。
ですが、特にイギリスにする必要はなかったような気がします。
建物とか雰囲気をイギリスのようなオシャレな感じにしたかったんだと思います。
設定的には日本にしても問題なかったのではないでしょうか。
そして、設定はハリーポッターのように、表と裏の世界(普通の人間と魔法使いの世界)というのがある感じですが、あまり詰められていないのか、よくわからない部分が多いです。
この辺はブリーチでも同じですね。
なので、あまり厳密な設定を考えずに、雰囲気として流すくらいでいいかもしれません。
あとは、ストーリー展開が早すぎるというのがあります。
おそらく、ストーリー展開を早くすることで、早く人気を得ようとしたのではないかと思います。
ですが、これは逆効果なのではないでしょうか。
ストーリー展開を早くしなくても、1話1話が面白ければ、人気は維持できるのではないでしょうか。
ブリーチの作者というのもあるので、読者もある程度は付いてきてくれると思います。
今回の作品の展開の早さは、ブリーチで言うと、1話でメノスグランデが登場、1巻の中で、護廷十三隊とアランカルが登場するくらいの早さです。
展開が早いため、ドラゴンがどのくらい強いのかや魔陣隊の強さもいまいち、わかりづらいというのがあります。
ちゃんと、ブリーチのように段階を踏んで魔陣隊を出してくれればその強さも引き立つのですが、1巻で出てきて、しかも強大なドラゴンと言えども、倒しきれないという展開なので、「本当に強いのか?」という感覚になってしまいます。
また、伝説級のドラゴンと言っているのに、英雄の息子と言われるおじさんが陰から一撃で倒してしまうというのもどうかと思います。
確かに、実はこのキャラは強かったという展開は熱くなるのですが、1巻でやってしまうのはどうかな、と思います。
これだと、全部、お前がやれよ、という感じになります。
言ってしまうと1巻で一護の父親が隊長級に強いというのを明かしてしまうという感じでしょうか。
1巻くらいは、全て主人公たちが苦戦しながらも敵を倒していって欲しいです。
まずは主人公を立てるというのがセオリーなのではないでしょうか。
ただ、この辺は劇場版の兼ね合いもあったため、展開を急いだのかもしれません。
ですが、そのせいで主人公たちのキャラ立てが弱まった感じがするため、マイナス面も大きかったと思います。
まとめますと、1巻の中に詰め過ぎた感じというのが正直な感想です。
ただ、久保帯人先生の持ち味である、ギャグセンスやセリフのやり取りの面白さ、キャラクターの魅力などは詰まっていますので、ブリーチのファンであれば、是非、読んでみることをお勧めします。
懸念点としては、今回はブリーチとは違い、武器でガンガン斬り合う、殴り合う戦闘ではなく魔法を打ち合うという戦い方です。
なので、いまいち、キャラの強さが伝わりづらいというのがあります。
このキャラとこのキャラはどっちが強いのか、という判別がし辛いというのが、この作品の弱点になってくるかなと思います。
ブリーチで言うと鬼道だけを使って戦うというイメージです。
今後、テコ入れするとするなら、キャラクター自身が魔法を身にまとって直接戦うというような展開にしないと厳しいのではないかなと思いました。
あとは、ドラゴンはあくまで災害として扱われ、それを対処するという話になるので、ガチガチのバトルにし辛いというのがあります。
まあ、今回は女性が主人公ということで、ガチガチのバトルではなく、ラブコメにバトルが入るというような展開にするかもしれません。
それはそれで面白そうですが。
1巻だけで見ると、ちょっと急ぎ過ぎで、今後の展開が読みづらいという印象でした。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。