今回は漫画原作のアニメ、弱虫ペダルの感想を書いていきたいと思います。
ジャンルはスポーツで、題材は自転車部です。
最初に結果を書いておきますと、物凄くお勧めの作品になります。
弱虫ペダルは実写映画にもなっていますね。
弱虫ペダルは一世を風靡して、一時期、かなりのブームになりました。
ブームになったのは、自転車という今まであまりない題材だったというのもあったと思いますが、何より弱虫ペダルはかなり展開が面白かったというのがあると思います。
また、原作の漫画の方の画風は結構、特徴的なので苦手と思う読者も多いかもしれませんが、アニメですとかなりまろやかになってますので、かなり見やすいというのがあります。
確か、アニメにより人気が爆発したと思います。
同じような作品として、進撃の巨人がありますが、それと同じですかね。
とはいえ、アニメのキャラデザインだけで、人気は出るものではありません。
上で書いたように、弱虫ペダルはストーリー展開が抜群に上手いと思います。
また、キャラクターも結構、特徴的なキャラが多く、その辺も人気に一役買っていると思います。
あと、この作品で一番変わっているというか、特徴的なのは敵側のキャラを物凄く深く描いているところです。
敵と言えども、スポーツなので、「悪」というわけではないというところもポイントです。
例えば、バトルものだといくら敵側の事情があるにしてもやっていること自体は「悪い」ことが多いので、「あー、そうなるのはわかる」というのはありますが、本当の意味で感情移入というのは出来づらいです。
ですが、スポーツものというのは敵と言っても「悪」ではありません。
描くところは「信念」と「事情」です。
なので、感情移入しやすいです。
正直、主人公たちよりもライバルの方が「負けられない事情」というのがあるので、思わず、ライバル側を応援してしまいます。
スポーツものなので、それぞれギリギリの勝負のシーソーゲームで展開されます。
さらに、自転車なので抜いたり抜かれたりするという熱い展開をやりやすいというのがあります。
主人公側を応援するのは自然な感情ですが、ライバルたちの心情や信念を見せているので、ライバルにも「負けて欲しくない」と思えるように描いているのが、本当に凄いと思います。
また、自転車ということで、確かに技術力も必要と思いますが、結局は「速く漕げるか」という勝負なので、主人公が「素人」でも活躍できるというのもかなり自然です。
大抵のスポーツ漫画だと、主人公がいきなり全国大会などで活躍させたい場合は、既に中学で名を馳せているというのが定石です。
少なくても、経験者であることが必要になってきます。
もし、ド素人の場合、どうやって「活躍させるか」というのがポイントになります。
スラムダンクのときでも書きましたが、スラムダンクの主人公の花道は素人ですが、ジャンプ力があるリバウンドの部分で活躍させていました。
それ以外ではあまり、活躍しません、というか活躍してしまうと違和感が出てしまいます。
とにかく、キャラクターとストーリー展開(抜いたり抜かれたり)の熱さが人気になるきっかけだったと思います。
ですが、引っかかる点もあります。
それは試合中にライバルキャラの「過去」を描くため、物語の進行が遅くなります。
過去を描くと現代は進まないのは当然です。
せっかく盛り上がっているところで、過去に飛ぶと現代のストーリーに水を差されてしまいます。
そこがこの構成の弱点といえば弱点になるかと思います。
ただ、過去が面白いので、そこま気にはならないと思いますが。
とにかく、かなりのお勧めですので、まだ見ていないのであれば、是非、見てみてください。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。