今回は東京卍リベンジャーズの21巻の感想を書いていきたいと思います。
ネタバレ有りなので、まだ読んでいない場合はご注意ください。
21巻で関東事変、卍會と天竺との抗争に決着がつきました。
内容としては、今までの事件の原因であった稀咲をようやく追い詰め、武道と直接の一騎打ちという形です。
稀咲は元々、頭がよくて喧嘩が強いというわけではなかったので、この一騎打ちはボロボロの武道でもちょうどいい相手だったと思います。
この辺も上手いですよね。
このラスボスがマイキーレベルだったら絶対に勝てませんからね。
武道は稀咲を追い詰めたとき、なぜ、稀咲がずっとヒナを狙っていたかの理由が語られます。
普通にヒナのことが好きだったというオチでしたね。
これは前から伏線が貼られてましたから、納得の理由ですね。
そして、稀咲はヒナに告白してフラれていたんですね。
他の人に取られるくらいなら……という理由でずっと狙っていたという流れでした。
また、ずっと稀咲が武道のことを「ヒーロー」と言っていた伏線も回収しました。
さらに、なぜ、優等生だった稀咲が不良になって、卍會を狙っていたという理由も回収されています。
全ては武道のリスペクトだったようです。
ヒナのヒーローだった武道と同じように不良のトップになれば、振り向いてもらえると思っていたようです。
そんな話をする中、稀咲が銃を取り出しますが、武道はその銃を逆に奪って銃を向けます。
そこにヒナとマイキーが駆け付け、その隙に稀咲が逃げます。
その稀咲を追う武道。
そして、武道の「未来には帰さない」という言葉に反応して、道路の真ん中で立ち止まります。
「オレがまだタイムリーパーだと思ってるのかよ?」と稀咲が返します。
色々と伏線を回収したところで、新たな伏線が貼られます。
稀咲はタイムリープの存在を知っているが、実際にタイムリープしているわけではなさそうです。
ということは、稀咲ではなく、他のタイムリープしている人間がいるということになります。
そんな中、稀咲は車に轢かれて死亡してしまいます。
これで、この大きな抗争は終了を迎えます。
そして、天竺編が終了しました。
その後はエマの葬式や、マイキーに武道がタイムリープのことも含めて、今までの行動を全部話します。
そして、マイキーが武道を卍會のトップにする……のではなく、解散を宣言します。
これにより、未来ではそもそもの原因となる卍會がなくなるので、ヒナも死ぬことはないということになります。
これで、武道が未来に帰っても大丈夫ということになります。
ここで21巻が終わりとなりました。
一見すると、22巻で大団円を迎えて終わりという流れに見えます。
ですが、稀咲が最後にデカい伏線を貼っていることと、東京リベンジャーズはアニメ化や実写映画化もあり、波に乗っている状態です。
そんな中、ここで原作を終わらせるというのは勿体ないというのがあるのではないでしょうか。
ただ、ここからさらに新章で続けるという際は、方向性を変えないときつくなってくるかと思います。
もし、また「実はまだ事件が解決していない。過去に行って止める」という流れですと、「またか」と思ってしまいます。
結構、この流れを続けましたからね。
確かに東京リベンジャーズは面白いです。
正直、終わって欲しくないというのはあります。
ですが、ただの延命は悪手だと思います。
今まで人気があるので、無理やり続けたことで、作品が駄作になっていった漫画は数多く存在します。
一人の読者としての勝手な言い分ですが、ちゃんと想定したところで、きっちりと終わらせて「名作」として残って言ってほしいです。
決して「ああ、まだやってたの? あの漫画」とならないように祈りながら、次の展開を楽しみにしたいと思います。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。