今回もアニメ化になる漫画の感想を書いていきます。
今回は異色のサッカー漫画、ブルーロックです。
ブルーロックはかなりお勧めです。
サッカー漫画は、かなりの数が出ていますがブルーロックは今までにない展開になってます。
この作品の変わっているところは、なんといってもチームメイトが『ライバル』であり『敵』であるところです。
大筋の内容としては、高校サッカー選手権大会で惜しくも全国の切符を逃した潔世一の元に、日本一のストライカーとなるチャンスが与えられる強化合宿の招待がきます。
全国への道が途絶え、プロへの道も見えない潔には願ってもいないチャンスに飛びつきます。
ですが、そこには同じく、全国から日本代表の道から外れてしまった選手が集まってきています。
そして、「この中から最高のストライカーを選出する。選ばれなかった者は永久に日本代表の道が完全に閉ざされる」ということが告げられます。
つまり、多くの選手の中からたった一つの枠を目指し、様々な試験を突破していくということになります。
これはサッカーでバトルロワイヤルをやるといった発想ですね。
この発想は思わず、凄いと思いました。
サッカーは「団体競技」なのに、チームメイトが蹴落とすべきライバルにしています。
個人技での試験も、もちろんあるのですが、チームを組んだ際は「チームとして勝たなくてはならない」というのがあるのですが、その中でも「自分が点を取ってアピールしなければならない」という試験があります。
チームメイトとして協力はするが、あくまで自分が目立つために行動するという今までにない、新しい展開は読んでいて止まりませんでした。
大体のサッカー漫画は、弱小の学校に入って仲間たちと協力して大会を上りつめていくというものか、名門校に入って、多くの凄いプレイヤーの中で、レギュラーをつかみ取り、大会で優勝を目指すといったところですね。
ですが、ブルーロックは全く違います。
よくあるサッカー漫画のセオリーをぶっ壊しています。
なので、先の展開が全く見えないので、わくわくして読めます。
また、サッカーの描写はリアルと能力物の間といった感じでしょうか。
DAYSとキャプテン翼の間という感じですね。
地味でもなく、人間離れし過ぎているわけでもなく、ちょどいい派手さになっています。
数あるサッカー漫画で間違いなく5指に入る面白さです。
無理やり欠点を上げるとするなら、「女の子がほとんど出てこない」という点でしょうか。
当たり前といえば当たり前なのですが、本当にびっくりするくらい「女の子」は出てきません。
出てきても、主人公とは接触しません。
そういう漫画なので当然ですが。
逆にここにマネージャ枠として女の子がいて、ちょっとした恋愛要素だったとしても、入ってきたら引いてしまいますね。
ここは徹底して、今のまま突き進んでいってほしいと思います。
最後に印象的なシーンは、自分が点を取るために、味方のチームメイトから「ボールを奪う」というシーンですね。
普通のサッカー漫画では絶対にありえないシーンです。
ブルーロックではそういう、普通の漫画では見られないシーンが数々見ることができます。
是非、読んでみることをお勧めします。
今後は、単巻ごとの感想も書いていきたいなと思ってます。