今回は彼女、お借りします.の感想を書いていきたいと思います。
大まかなあらすじとしては、大学生の主人公、木ノ下和也は彼女にフラれて落ち込んでいるときに、ネットで「レンタル彼女」のサイトを見つけます。
そして、水原千鶴をレンタル彼女として借り、デートをします。
一回だけのレンタルということで、もう二度と会わないだろうと思っていたのだが……。
というような内容です。
最初に率直な感想としては、女の子は可愛いですが、萎える箇所があるといった感じです。
それでは詳細の感想を書いていきたいと思います。
絵は綺麗で、女の子は魅力的です。
人気なのも頷けます。
ですが……萎えるところがあります。
それは「偶然が多い」です。
まず、レンタル彼女で借りた千鶴が同じ大学というのは、まあ、わかります。
その地域で、年が近いというのであれば、同じ大学という可能性は割と高いかなと。
次に、和也のおばあちゃんと、千鶴のおばあちゃんが同じ病院に入院しているというところです。
これは、どうなんですかね。
どのくらいの確率なんでしょうか。
そもそも、この設定はいるのかなと思いました。
そして、何より引っかかったのは千鶴が「隣に住んでる」ということです。
いや、これは絶対ないでしょ!と思いました。
というより、絶対に気づくはずです。
まだ、主人公が昼に働く社会人で、ヒロインが夜の仕事をしていてすれ違うことがなかったというなら、わかります。
ですが、同じ大学生であれば、活動時間は基本的に同じのはずです。
これで、今まで気づかないって、どんだけだよ、と思いました。
このへんは、受け付けない人は本当に受け付けません。
自分がそのタイプです。
まだ、2つくらいの偶然ならなんとか許せます。
ですが、3つ続くという時点で、もう読む気が失せました。
やるにしても、伏線を張って欲しかったのですが。。
後々、伏線というか、理由が出てくるかもしれませんが、先に出すべきです。
あと、主人公も受け付けませんでしたね。
ウジウジと別れた彼女に引きずられている上に、おばあちゃんをガッカリさせたくないという理由で千鶴にまた、レンタルを頼みます。
まあ、ストーリーを展開されるためには仕方ないとは思うのですが、逆におばあちゃんを騙すことになるので、おばあちゃんのためと言いつつ、傷つけることになると思うんですよね。
あと、ヒロインの千鶴が主人公の和也のために、あそこまでやるというのがよくわかりません。
好きというか気になる点なんてなかったように思うのですが。。。
所詮は「客の一人」なんですよね。
同じ大学で隣同士ということで、「バラされたくなかったら」というクソみたいな脅しを使う時点で主人公に全く感情移入できません。
この手の恋愛もので、主人公に感情移入できないのは致命傷ですね。
感情移入できない主人公、主人公をフッておいて主人公に気があるような素振りをする第二ヒロイン、もうこれだけで、自分は受け付けませんでした。
ただ、女の子は可愛いですし、自分が書いたようなことが気にならない人なら、ハマるかもしれません。
今、結構人気らしいですから。
少しでも気になったのであれば、まずは1巻を読んでみてはいかがでしょうか。