今回はドラゴンボール超の18巻の感想を書いていきたいと思います。
まず初めに率直な感想は「いつも通りのクォリティ」です。
では、まずは18巻のあらすじから。
ここからネタバレなのでご注意ください。
まずはグラノラを救ったのはサイヤ人で、それがバーダックだったという話です。
子供が生まれたバーダックは、情が湧き、生き残ったモナイト、グラノラ、グラノラの母を見つけ、逃がそうとします。
ですが、その後にヒータたちが星にやってきて、4人は見つかってしまいます。
そして、グラノラの母はエレクに撃たれて死んでしまいます。
そこでバーダックとガスとの戦闘になります。
戦闘描写はなく、回想が終わります。
そのとき、エレクたちがドラゴンボールを2つ集めているというシーンが描かれます。
そして、ドラゴンボールでガスも宇宙一の力を身に付けて悟空たちの元へ現れます。
既に戦闘でボロボロの悟空たち。
まずはボロボロのグラノラと宇宙一になったガスとの戦いが始まります。
傷ついているグラノラはやはり劣勢で追い詰められますが、傷を治してもらった悟空が参戦して、時間を稼ぎます。
その間にベジータが仙豆を見つけて、グラノラに食べさせます。
体力が完全に回復したグラノラとガスとの戦いが繰り広げます。
今度はグラノラに押されるガス。
追い詰められたガスが覚醒を果たす。
これが18巻のあらすじになります。
では、色々と突っ込んでいきましょう。
まず、バーダック。
子供が生まれて情に目覚めるという流れです。
……あの、これ悟空の父親だから優しい面が出て来たとしたいんでしょうか?
いやいやいやいやいや。
大体、悟空があんなに穏やかな性格になったのは、子供の頃に崖から落ちて、頭をケガしたからです。
それまでは手を付けられない凶暴な、サイヤ人らしい性格でした。
それに子供が生まれただけで情が出るような一族なら、サイヤ人はあんな種族になっていません。
バーダック以外にも優しいサイヤ人が出てきてもおかしくありません。
しかも、まだグラノラが生まれたばかりで、赤ん坊で悟空と重なったというなら、千歩譲って情が湧くのはありかもしれませんが、赤ん坊ではなく、子供くらにはなっていました。
それに、バーダックのストーリーでは、未来を見る力を得るまでは、普通の残虐なサイヤ人として描かれていました。
つまり、ここでバーダックの性格が穏やかになってしまっていると、バーダックがフリーザーに一人で挑んだときの話に繋がりません。
次にガスが宇宙一の力を得た経由についてです。
えっと……ドラゴンボールですが、間を空けなくてもいいんですか?
一年も経ってませんよね?
なんで、本家のナメック星人のドラゴンボールより優秀なんですか?
しかも2個でいいですし。
それに、本家のドラゴンボールは作ったナメック星人の能力を超えるような人間の体に関することには干渉ができませんでした。
……優秀過ぎです。
そして、ガスが宇宙一の力を得たわけですが、エリクは『寿命が縮む』ことを知っていて、ガスにドラゴンボールを使いました。
カスですね。
周りも、知っているのに止めようもしません。
カスですね。
エリクはガスが3年で死ぬことを知っているのに、唯一の切り札であるガスを使い捨てにします。
例え、フリーザーを倒したとしても、3年後にガスが死ぬので、その後はまた宇宙の情勢が変わるはずです。
そんなことも読めないんですかね。
その次の突っ込みは、モナイトがガスに本当のことを黙っていたことです。
ここが本当に秘密にする理由が理解できません。
作中では、グラノラが知ったらエリクに向かって行くから黙っていたと言いますが……。
いや、「今はまだ勝てないから止めろ」でいいでしょうが!
そして、その後の、エリクの「喋った途端、2人とも殺してやるからな」という激烈バカ発言です。
おまっ!どうやって喋ったかどうか調べるんだよ(笑)
一緒に住んで、ひと時も離れずに監視するつもりですか?
そんな激烈バカな発言を真に受けたモナイトはずーーっと、グラノラに黙っています。
そのせいで、母親を殺した張本人の元でせっせと仕事にいそしみます。
…………自分なら宇宙一の力を得たら、一番最初にモナイト始末しますね。
どう考えても元凶はモナイトだろ!
というか、モナイト、お前がドラゴンボール使って力を手に入れろ!
お前が自分の命を惜しまなければ、色々と状況は変わってただろ!
というか、落ち着いて考えた際、一番最初にサイヤ人が攻めてきたとき、シリアル人の誰もドラゴンボールを使うという人はいなかったんでしょうか?
黙っていれば、絶滅させられるんですから、誰か一人くらいはドラゴンボールを使うという漢気を見せるシリアル人がいると思うんですよね。
……というか、そのことすらモナイトはシリアル人に隠してたのでしょうか。
とことんクズ野郎ですよね。
次は仙豆を見つけたベジータですが、残りの1つの仙豆をボロボロのグラノラに食べさせる流れです。
確かに「全ての決着をつけてこい」というのはわかります。
ストーリーの流れ的にはわかるんです。
ですが…………。
読者は望んでません!
読者は悟空やベジータが戦う、格好いいシーンが見たいわけです。
ポット出のグラノラとガスの戦闘なんてどうでもいいわけです。
やるとしても数コマでいいんです。
2話も使って長々とはいりません。
あと、最後にバーダックがガスに勝ったという話ですが……。。
ガスってどれだけ雑魚だったんですか?
あのときのバーダックの戦闘力は、高くて数千です。
フリーザーと戦う時に1万ちょっとでした。
そんなバーダックに負けるガスって……。。。
そんなガスに対して、エリクは「フリーザーに勝てる可能性がある」ですからね。
本当にノリだけで描いてますね。
お願いしますから、一回、ドラゴンボールを全巻読んでから描いてくれませんかね。
ということで、相変わらずの酷いクォリティのストーリーでした。