今回はアニメ化にもなっている、骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中の感想をかいていきたいと思います。
なんですかね…。アニメ化しているので期待してたんですけど…。
ということで、率直な感想としては面白くない、ですね。
なかなか、転スラを超える転生ものは見つけられないですね。
では、詳細な感想を書いていきたいと思います。
まず、一番最初に突っ込ませてほしいのですが、「お出掛け中」と書いているので、現実と異世界を行ったり来たりするのかと思ったのですが、違います。
普通に転生したっぽい感じで、現実世界には戻りません。
これって、「お出掛け」ってレベルではないでしょうよ。
それと「異世界」ではなく「ゲーム内」です。
まあ、よくあるタイトル詐欺ってやつですね。
この手の作品のタイトルはとにかく、奇抜なものを狙ってつけられていることが多いので、あまりアテになりません。
…タイトルがアテにならないって、なんなんですかね。。。
では、さっそく本編の方なのですが、1ページ目からいきなりお嬢様とメイドが盗賊に掴まっていて、お嬢様の方が複数の男に手足を掴まれて、今、まさにレ〇プされそうなシーンからスタートします。
……この時点で本を閉じたくなりました。
なんなんですかね、ホント。
こっちはお気楽なラノベ系と思って読み始めたのに、いきなりリアル調なこんなシーンだと嫌な気分になります。
しかも、作者はこういうのが好きなのか、この話の後でも、やっぱり、女の子をレ〇プしようとするシーンが出てきます。
これが、ベルセルクやヴィンランド・サガみたいな、青年漫画のリアル調の漫画であるなら、雰囲気を出すために有りだと思います。
ただ、俺強ぇのギャグものなんですから、こんなのいらなくないですかね。
服を破られて「きゃー」の「ぐへへ」でいいじゃないですか。
「二人共、気持ちよくしてやるよ」なんて台詞いりませんよ、ホント。
複数の男たちが女の子一人を押さえつけている構図が妙にリアルで不快に感じます。
なので、こういうのが好きじゃない方は、読むのはお勧めしません。
まずは、女の子お色気?シーンを出して、回想に入ります。
そして、いきなりの「説明台詞」です。
これがまだ主人公のことを説明するならいいんです。
感情移入すべき、主人公のことを説明するのが最初にやるべきなはずです。
それが、この世界のゲームのことを長々と説明し始めます。
いやぁ……装備の名前とか、スキルとかジョブとか、最初に説明するところですかね?
特にその説明がなくても、この後の話は普通に通じます。
こういうのは、話を進めながらやるものだと思うのですが。。。
それと、主人公は最初ゴツイ兜を被っていて、顔が見えない状態なのですが、兜を取ると髑髏のアバターになっていたという設定です。
そこで、主人公は髑髏の顔をしていると人間にモンスターだと思われ、狩られるので、この世界では大人しく過ごそうと決意します。
……いや、まずはこの世界から出る方法を考えませんかね?
まあ、いいです。
この手の主人公は妙に、諦めがよく、順応性が高いですから。
……それにしても、今の現実の人たちって、そんなに現実に興味がないものなんですかね?
親や兄弟、友達にも会えないですし、現実の便利な文明を手放すことになるんですよ?
ゲームやアニメも見れないですし、ジャンクフードやジュース、焼き肉、ラーメン、カレーなどなど、好物だって、その世界にあるとも限りません。
それでも、やっぱり、異世界に留まりたいものなんですかね?
自分はどうやっても、元の世界に戻りたいなって思うのですが……。
まあ、自分の考えなんてどうでもいいですね。
一通り、この世界というかゲームの設定の話をしたあと、主人公が元々はどんな顔で何をしていたのか、どういう人間だったのかが一切語られることなく、冒頭のお嬢様が襲われるシーンへ戻ってきます。
それにしても…確かに盗賊は悪党です。
まごうことなき、最低の盗賊です。
ですが、おそらく日本の男性のはずの主人公が、あっさりと盗賊を殺すのはどうなんですかね?
まだ、ゲームっぽい見た目をしてるならいいのですが、完全に見た目は人間です。
例え、VRだったとしても、完全に見た目が人間なのを殺すことに抵抗ってあると思うんですが……。
今のゲームにハマっている人は、そうじゃないんですかね?
ゲーム内で、人の殺害が許可されていることを知っているなら躊躇なくやれるもんなんですかね。
この辺は個人的な感覚なので、なんとも言えませんが……。
そして、主人公は逃げようとする盗賊もちゃんと止めを刺して、盗賊から追い剥ぎします。
その間に着替えが終わったお嬢様を町まで送るというところで、1話は終わるという流れです。
……それにしても、普通、領主は娘に危ない旅をさせますかね?
例え、護衛を雇ったとしてもですよ。
余程の理由がない限り、町からは出さないと思うんですよね。
まあ、これはゲーム内の世界ということなので、そんな一般的な考えをしたキャラクターはいないのかもしれませんが。
そして、2話が開始されます。
2話は宿屋から朝を迎えるというシーンから始まります。
しかも、兜を取った状態で。
いや、おまっ! モンスターだと勘違いされて、狩られるから目立たないように生きようって決意しとったろーが!
なに、窓を開けっぱなしで、髑髏顔を晒してんだよ!
……はあ、アホですね。
まあ、いいです。
2話のお話は薬草を採取するという依頼を受けるという話で、採取している間に、主人公に倒されるためだけにどこからかやってきた、強力なモンスターが現れて、テンプレ通りに、主人公に倒されるという話です。
3話目はエルフが人さらいにあっているという話です。
それにしても、この世界はゲームなので仕方ないのかもしれませんが、女の子の危機管理が全くできていませんね。
大勢のエルフの女の子が、人間たちに掴まっているというのを主人公が発見します。
助けようとしたときに、エルフの女騎士が先に人間たちに襲い掛かり、数人をすぐに屠り去っていきます。
……なんで、こんなに強いエルフがいるのに、最初からエルフの女の子を守ってないんですかね?
そして、数人の護衛を消されたボンボンらしき男が、剣をオリの中の女の子へ向けて、「こいつがどうなってもいいのか? 剣を捨てろ」と言います。
女騎士は女の子を人質に取られて、悔しそうに剣を捨てます。
……いやいやいやいや。
オリの中の君、オリの奥へ逃げなさいよ。
結構、オリの中、広いですよ?
奥まで逃げれば、剣が届きませんよ?
その間に女剣士が、その目の前のボンボンをぶっ殺してくれますよ?
それに、自分のせいでその女剣士が囚われてしまったら、他のエルフの女の子全員、酷い目に遭うんですよ?
「私のことはいいから、そいつをやっつけて」の一言くらい言えないんですかね?
まあ、小さいから無理ですよね。これは仕方ないです。
でも、オリの奥に逃げないのはNGだと思います。
もしかして、女騎士が酷い目に遭うのを見たかったんですかね?
とはいえ、そんなことはどうでもいいのです。
なぜなら、このままだと主人公が活躍できませんから。
ちゃんとピンチを作らないと主人公がその場にいる必要がありませんからね。
ということで、テンプレ通り、主人公が不意打ちでボンボンらしき男をぶっ飛ばして、事件は解決ということで、1巻が終了という流れでした。
はい。色々、テンプレを雑に使ったという印象の作品でした。
……そっか。
これでアニメ化なんですね。
正直、自分はお勧めできない作品でした。