今回はあさドラ!の1巻の感想を書きたいと思います。
ネタバレなので、ご注意ください。
あさドラ!はYAWARAや20世紀少年の浦沢直樹先生の作品です。
何となく、話題にはなっているのは知っていましたが、まったくどういう内容かは知らない状態で、今回読んでみました。
率直な感想としては「わからない」です。
1巻を読んだだけではまったく、どういう話なのか、まるでわからないというのが正直な感想になります。
1巻のあらすじとしては、まず最初に2020年の東京に巨大な怪獣が現れるシーンからスタートします。
そのあと、一気に時間が戻って1959年の名古屋に話が飛びます。
そこで、主人公のアサが、もうすぐ台風が来るという中、母親が子供が生まれそうということで、医者を呼びに行くというシーンになります。
無事に医者に母親のことを伝えた、その帰り道、アサは海の方から何かの得体のしれない吠えるような声を聞きます。
そして、そんなとき、泥棒をしている初老の男を見つけ、泥棒と叫びながら後を追います。
男はアサが病院の上着を着ていたことと、切羽詰まったこともあり、アサを誘拐します。
アサを誘拐した男は、自分の身の上を話します。
昔は戦争で戦闘機乗りをしていて、活躍していたとのこと。
だが、戦争から帰ってからは働いても上手くいかず、モヤモヤしていたところで、飛行機を使った運送屋を見つけます。
雇って欲しいとお願いすると、免許を持ってこいと言われます。
そこでお金を得るために、泥棒や誘拐を考えたといいます。
そんな話をする中、台風が本格的に強くなり、隠れていた廃屋の窓を割ります。
慌てて、倉庫に逃げ込むアサと男。
そして、台風が過ぎ去った後、倉庫から出てみると、町は水没してしまっています。
アサの家も水没しているいるのではないかと心配しますが、男は動き回るのは危険だと止めます。
水没した街をイカダを作って、水の上を進み、町の人たちを助けて回ります。
そんな中、アサは街のみんなに、おにぎりを配りたいと言い出します。
男は運送会社から飛行機を盗んできます。
その間にアサはある女性に頼み込んで、ありったけのおにぎりを握って欲しいとお願いします。
最初は渋る女性でしたが、一生かけてでもおにぎりの代金は払うと言ったことで、アサの肝っ玉に感銘を受けて、まわりの人たちを巻き込んでおにぎりを作ります。
そして、男とアサは飛行機の上から、風船に括りつけたおにぎりを人々に配って回ります。
ですが、そんなとき、街中に巨大な、怪獣の足跡のようなものを見つける、というところで1巻が終わります。
こうして、あさすじを書いてみたのですが、やっぱりわかりませんね。
どの方向にストーリーが進んで行くのかが全く予測できません。
そして、主人公のアサもいい子なのはわかりますが、何がしたいというか、どんなモチベーションをもって、町の人たちにおにぎりを渡したいと思ったのかがよくわかりません。
ただ、これは1巻だからだと思います。
浦沢直樹先生の作品なので、このあたりの話も後々語られるはずでしょう。
キャラ崩壊していることはないと思っていいでしょう。
それにしても、かなり攻めた1巻だと思います。
自分と同じような感想をもつ読者も多いのではないでしょうか。
「よくわからない」となり、読むのを止めてしまう可能性があります。
ですが、浦沢直樹先生のビックネームがあるので、2巻も読もうとなります。
これは長年、名作を作り続けた先生だからこそ、やれることですよね。
新人作家がやれば、叩かれて終わりでしょう。
とはいえ、万人受けするかというとそうでもないかと思います。
好き嫌いがかなりはっきり分かれる作品になるでしょう。
気になったのなら、まずは1巻を読んでみるのもよいでしょう。