今回は『チ。―地球の運動について―』の感想を書いていきたいと思います。
巻数:1~8巻 完結
作者:魚豊
禁じられた学問である『地動説』を証明するため、学者たちが命を懸けるお話です。
1巻から一気に引き込まれてしまうくらい勢いがある漫画です。
15世紀のヨーロッパでは、地球を太陽が動くという考え方が主流という世界観でスタートします。
そんな中、ある学者は本当は地球の方が太陽の周りを動いているのではと気づきます。
ですが、その学問は禁止されたものです。
もし見つかれば、火あぶりにされます。
なので、学者たちは国に見つからないように、まさに命を懸けて学問を進めていきます。
この漫画はまさに、この緊張感、ハラハラ感を楽しむものになります。
ただ、この漫画は1人の主人公が固定しているのではなく、次々と切り替わっていきます。
つまり、学者たちの命を懸けた研究書は受け継がれていくことになっていくのです。
最初こそは絵が特徴的で、苦手と思う人も多いかもしれません。
私も、実は絵柄が苦手で読むのをためらっていた一人でした。
ですが、そんな些細なことは1巻を読み終える頃にはどうでもよくなっていました。
それくらい、勢いと、この後どうなるのかが気になっていきました。
なので、一気に読んでしまいましたよ。
ただ、中には『学問のために命を懸ける』という感覚が受け入れられない人もいるでしょう。
そういう人はおそらく、1巻の途中で脱落すると思います。
逆に言うと1巻を読み終えれば一気に最後まで読んでしまうはずです。
その時々の主人公たちがどうなるのか?
それが気になって、ドンドンとページが進んでいきます。
ただ!
ただ一点だけ。
ラストというか最終巻だけは賛否両論でした。
当時も、結構、話題になっていました。
私も最終巻だけはなんとも、やりきれない気分になりました。
「こんな終わりか……」
正直、そう思いました。
ガッカリした、といっても過言ではなかったです。
ですけど、最終巻までは本当に読むのが止まりませんでした。
終わり方はあんまり納得はできませんというか、意味がわからなかったりもするんですが、
それでも読んでよかったと思っています。
なので、チ。はお勧めとしたいです。
巻数も8巻なので、そこまで読むのに時間はかからないと思いますので、
是非、読んでみてください。
チ。-地球の運動についてー 1-8巻セット (ビッグ コミックス) [ 魚豊 ]
ではでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。