今回は『OUT』の感想を書いていきたいと思います。
基本情報
巻数:1~25巻 連載中
原作/原案:井口達也
作画:みずたまこと
掲載誌:ヤングチャンピオン
どんな話?
バイオレンス×グロ
少年院に入っていた井口達也。
出てきた達也は二度と、少年院には戻らないと決意する。
保護観察中の達也は問題を起こせばすぐに院へと戻されてしまう。
しかし、暴走族「斬人-キリヒト-」のメンバーと出会ったことで、族の抗争に巻き込まれていく。
感想
OUTは実写の映画化もしているみたいですね。
Gメンとは違って、あまり話題にはならなかったような気がしますが。。
どうだったんでしょうか。
あと、この『井口達也』というキャラクターは実在する人物(本人が原作/原案)のようです。
しかも、漫画の『ドロップ』の方でも出てきたキャラクターみたいですね。
もしかすると、ドロップを読んでいると、OUTの漫画の見方も変わるかもしれません。
私の方はドロップを読んでいない状態です。
まず、感想としては達也は全然、主人公じゃありません。
話の主題は暴走族の「斬人-キリヒト-」の抗争の話になっています。
そして、達也は斬人のメンバーではないので、はっきり言って部外者です。
なので、ドロップから期待して見た人はガッカリするかもしれません。
達也が活躍する分量としては1~2巻分くらいじゃないですかね。
ホント、蚊帳の外という感じです。
あと、この漫画の特徴としてはかなり過激です。
高校生というか17歳のやることじゃないです。
完璧にマフィアそのものですね。
読んでいて、胸糞な場面もあります。
あとは、バンバン、人が〇されます。
そんなに簡単に人ひとりを消せるわけないと思うんですけどね。
この世界の人たちはすぐに「拷問して〇す」ことを平気でやります。
大体、相手に捕まったら、拷問はデフォルトでされるという世界ですね。
その描写も描かれます。
簡単に骨が折れます。
ただ、ハッキリと描かれる場面はほぼないですが、台詞から考えるとエグイことをされているんだなと想像できます。
そういうのが苦手で、想像力が豊かという場合は読むことはお勧めできません。
トラウマになってしまうかもしれません。
(ただ、もう一度言いますがハッキリと絵で描かれているわけではないです)
あとは、キャラクターたちは基本、というかほぼ全員クズです。
まあ、暴走族という名のマフィアですからね。
クズじゃないと生き残れません。
というか、どれだけ残虐になれるか勝負みたいなところがあります。
強くて平気でエグイことをやれる人間が崇められる世界ですね。
雰囲気はかなりダークなので、少年漫画の不良漫画の感覚で読むとショックを受けるでしょう。
マフィアとか半グレ漫画を読む覚悟をしてから読んでください。
東京卍リベンジャーズのノリでは、絶対に読んじゃダメな作品です。
そういうキャラクターたちなので、個人的にはほぼ全員のキャラクターが好きになれません。
不良漫画でありがちな、仁義などはありませんからね。
仲間には優しいという場面がありますが、それは単に『組織を維持するため』という要素が強いです。
それに、ぶっ飛んだ世界観なので、基本、キャラクターに感情移入もできません。
感情の変化も、納得できない部分が多いです。
少し前までは相手を〇してやると思っていたはずなのに、ちょっと時間が経つとその相手と笑いながら話しているというようなことがザラです。
読んでいて、んなわけあるか!と突っ込みたくなりますね。
東京卍リベンジャーズのマイキーと同じような立ち位置で似ている丹沢敦司というキャラクターがいるんですが、マイキーの方がカリスマ性がありますね。
マイキーは格好良かったんですけどね。
丹沢敦司の方はどうもなー、といった感じです。
好きにはなれませんね。
私の一番嫌いなキャラクターは田口なのですが、クソでクズなんですけど、作中はやたらと慕われてるんですよね。
なぜなんだ!と憤ります。
撃たれたときは、っしゃー!と思ったんですがね。
きっと、作者もお気に入りなのかなと。。。
と、ここまで悪いことしか書いていませんが、それをひっくり返すほどの魅力がこの漫画にはあります。
それは『情報の出し方が秀逸』というところです。
簡単に行ってしまうと、『続きが気になる』と思わせるのがすっっごく上手いです。
この漫画を読むと気分が落ち込むんですが、早く続きが読みたくなるんですよね。
すごく不思議です。
何度、読むのをやめよと思ったかわからないですが、それ以上に続きが読みたいってなるんですよね。
これはみずたまこと先生の構成力のなせる業なんですかね。
本当に凄いです。
ということで、ダークでグロくて胸糞悪いところもありますが、それが平気であるなら、是非、お勧めしたい作品です。
とにかく、ストーリでグイグイ引っ張ってくる漫画です。
興味があれば、ぜひ、読んでみてください。
ではでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。