今回はキングダムの64巻の感想を書いていきたいと思います。
ネタバレありなので、ご注意ください。
前巻の63巻で桓騎軍の古参メンバーであり主要メンバーである雷土が敵に捕まり、処刑されてしまいました。
64巻のスタート時、依然、桓騎軍の形勢は不利で、各地の桓騎軍が敗走して散り散りになっていきます。
趙国の軍はあとは、総大将である桓騎を見つけるだけとなっているため、桓騎を探しながら軍を広げていきます。
そんな中、突如、桓騎は敵の総大将の目の前に現れます。
どんな手を使ったかというと、各地で敗走した兵士は、逃げる兵と「残る兵」に分かれていたというのです。
「残った兵」は死んだふりなどをしながら敵軍をやり過ごすことで、「敵軍の内側」に入り込んでいたということです。
これはさすが、盗賊団で形成されている桓騎軍ならではの戦い方ですね。
そこから、桓騎は敵の総大将との戦いにもちこみ、あっさりと勝ってしまいます。
圧倒的不利から勝利を収めた桓騎。
各地では敵が大量に投降し、捕虜が増えていきます。
その捕虜の数が桓騎軍以上に膨れ上がるほどです。
そんな中、桓騎は雷土の死を知ります。
いつもは飄々としている桓騎でしたが、相当に怒っていたようで、なんと、捕虜を全て始末してしまいます。
その数なんと10万。
このことは秦国にも伝えられ、衝撃が走ります。
捕虜の始末。
これには政も、怒り心頭で直接軍を率いて桓騎の元へ赴きます。
そして政は桓騎に、なんでこんなことをしたのかを問いかけます。
すると桓騎は「理由は忘れた」と言います。
政は部下に、桓騎の処刑を命じますが摩論が割って入り、「捕虜の数は桓騎軍の数を超えていた。もし反乱を起こされたら、勝利はひっくり返る状態で、仕方がなかった」と説明します。
そんな中、政はこのようなことをしていては、他国の人間との統一はできないといいますが、桓騎は「人に期待し過ぎだ」と言い放ち、それでも政は「それのなにがいけない」と返します。
困難な道だということは承知だという政。
問答を得て、一旦は、桓騎の行いは不問となります。
ですが、桓騎軍の勝利により、趙国の喉元まで迫ったことになります。
それは趙国も当然、知っていることです。
このままでは趙国も滅んでしまう、と考えて、反乱を起こしたとして討伐しようとしていた李牧を復帰させることを決めます。
ここで64巻が終わりとなります。
意外と長かった桓騎軍の話でしたが、意外とあっさり決着がつきました。
桓騎は策を弄するタイプなので、大将同士の戦いをすることはないので、決着はこんな感じなんですかね。
今回の戦いは、なんというか、色々後味が悪い戦いでした。
味方である桓騎ですが、完全に悪役ですよね。
この後は李牧との戦いで、李牧は「桓騎の弱点を見つけた」と言っていたので、次は桓騎が負けるのかもしれません。
また、最近は信の活躍もあまり見れていないので、また信の活躍も見たいところですね。