今回はバキ道の12巻の感想を書いていこうと思います。
ネタバレありなので、ご注意ください。
ようやく、力士たちとの6対6の戦いが終わり、あっさりと横綱を倒した宿祢。
今度は徳川のじいさんに、勇次郎を呼び出してもらうところから、今回がスタートします。
地下闘技場に現れて勇次郎は、既に怒り心頭です。
宿祢の「呼び出す」という行為に腹を立てたようです。
宿祢がまずは握手を求め、手を出した瞬間、勇次郎は宿祢の顎を掴み、投げ飛ばします。
あっさりと投げられ、倒されてしまう宿祢。
帰ろうとした勇次郎に「物言い」で、手を挙げる。
…この時点で、地面に背中をついているわけですから負けのような気がするんですが……。
古代相撲なので、そこの意識は違うんですかね。
このまま帰らせると失礼にあたると言って、仕切りの態勢をします。
そして、そのままぶちかましをすると見せかけて、蹴りを入れます。
ですが、勇次郎は両手をハンドポケットのまま、(おそらく)消力で威力を消します。
宿祢はまるでティッシュを蹴ったようだと動揺します。
そんな中、勇次郎が「覚悟しろ」と言い、ぶん殴ります。
殴られ、気を失いながらも立ったままの宿祢。
それを見て、徳川に、宿祢が起きたらまた遊んでやると言います。
それを聞いた徳川が「優しいな」というと、勇次郎は怒り、
と言います。
うーん。宿祢は普通に日に2度負けている状態になってしまったのですが、勇次郎はそこには特に引っかからなかったんですかね。
ジャックの時は、自分の息子なのに、という部分が大きかったのかもしれません。
敗れた宿祢が雨の中、帰ろうとしたところ、再び横綱が現れます。
リベンジにやってきたというわけです。
しかし、まあ、前回、あれだけあっさりと負けたのに、よく仕返ししようと思いますよね。
例え、打撃ありだったとしても、そんな些細なレベル差じゃないって、わからないものなんですかね。
やはり、あっさりと宿祢の蹴りにより、撃沈する横綱。
……なんのために出て来たんですかね。
宿祢の、あの変わった蹴り(仕切り状態からの蹴り)を見せるためなんですかね。
その後は、徳川のじいさんとバキとの会話シーンへ。
徳川のじいさんが勇次郎の男でも襲う発言に対して、以前、紅葉に見解をきいたそうです。
すると勇次郎のホルモンの分泌量が桁外れで、勇次郎から見ると全人類が「雌」に見えるのでは、という極論を言い出したというのです。
うーん。この男でも襲うのって、『グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ』から来てるんじゃないかなって思うんですよね。
それを逆輸入したのではないでしょうか。
……あまりネタを持ってきてほしくないのですが。。。
バキは格闘に特化したままでいて欲しかったです。
とりあえず、この話はもうここで終わらせて欲しいです。
なんの展開にも繋がらないと思うので。
その次に、再びジャックが登場します。
バキの親子喧嘩の際に、テレビの前で「俺だってできるんだ!」と泣きながら言っていた依頼ですかね。
あれからも、さらに骨延長と、体を鍛え直したことでさらに大きな体を手に入れていました。
しかも、本部にやられた歯も全て、チタン合金になっています。
ジャックは徳川に、バキにやられて1敗、本部に不覚を取ったことをどう思っているかを聞きます。
その間に、ピクルにもやられてますけどね……。
しかも2回も。
とにかく、ジャックは本部に負けたことで自分を見直したそうで、噛む力を特化させることにしたようです。
そして、その道を嚙道(ごうどう)と名付けたと言います。
そこで、徳川は嚙道を見せて欲しいと言って、チベタン・マスティフという、ライオンにも勝てるという犬を相手にさせます。
バキシリーズでは、結構、噛ませ犬に、動物を使いますが、今回はまさしく「噛ませ犬」ですね。
ただ、どうなのでしょうか。
ジャックは最大トーナメントで登場した際に、地上で最強の生物であるホッキョクグマを倒しています。
いまさら、ライオンを倒せる犬を出されても……と思うのですが。
まあ、勝てるのか、というよりはどれだけあっさりと倒すのか、というのを見たかったのかもしれません。
……ただ、バキ界隈では、徳川のじいさんは「害悪」とされていますが、まさに「こういうところ」が害悪なんでしょうね。
下手をすると死んでしまうかもしれないのに、ジャックの嚙道を見たいという理由で、飼い犬を差し出すわけですから。
とにもかくにも、犬とジャックの戦いが始まります。
さすがにあっさりと噛むということはなく、背後に回ってヘッドロックをすることで、犬を黙らせます。
そして、ジャックは宿祢に狙いを定めるということで、12巻は終了します。
時間からは宿祢とジャックという、相撲編で一番の注目の戦いが始まる感じですかね。