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ようこそ『追放者ギルド』へ ~無能なSランクパーティがどんどん有能な冒険者を追放するので、最弱を集めて最強ギルドを創ります~ 感想

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今回は『ようこそ『追放者ギルド』へ ~無能なSランクパーティがどんどん有能な冒険者を追放するので、最弱を集めて最強ギルドを創ります~』の感想を書いていきたいと思います。

基本情報

巻数:1~3巻 連載中
原作:荒木 佑輔
作画:メソポ・たみあ
キャラクターデザイン:U助

どんな話?

ステータス至上主義の世界で、ステータスが低くギルドを追放された人間を集めてギルドを結成するお話です。

感想

タイトルを見て多くの人がピンと来たと思いますが、『小説家になろう』が原作の漫画です。
よく、『なろう漫画』ということだけで避ける人がいます。
ただ、『なろう』の漫画でも、面白いものはたくさんあります。

転生したらスライムだった件、通称『転スラ』がそうですね。
転スラは本当に面白いので、是非、読んでみてください。
きっと『なろうだから』という認識が変わると思います。

とはいえ、『なろう漫画』は外れも多いです。
割とたくさん漫画化していくのですが、2、3巻で発売がストップしたり、
純粋に面白くなかったりが多いジャンルでもあります。

その原因としては『同じ展開』や『同じ内容』が多いということでしょう。
主人公がチートの能力を使って無双しながら、
気づくとハーレムが出来上がっている、というわけですね。

そう考える転スラも似たような感じはあります。
ですが、転スラは女性キャラと同様に、男性キャラも多く仲間になるので
あまり『なろう感』を感じにくくしてあります。

では今回の『追放者ギルド』はどうかというと、
3巻までしか出ていないので、まだ女性キャラしか仲間になっていません。

まあ、これは仕方ないでしょう。
男性向けの小説サイトで人気を取るためには早めに女性キャラを出すしかありません。
(例外はあるのですが)

そういう点で言うと、『追放者ギルド』はなろう感がありますが、
『主人公がチート能力を使って無双する』という部分が
他のなろう作品と一線を画しています。

どこが違うかというと、確かに主人公の能力はチートなのですが、
『自分が強い能力を持っているわけではない』という部分です。

主人公が持っている能力は、『相手の隠れたスキルを見る』能力です。

なので、ステータスが低くても『優れたスキル』を見極め、仲間にします。
そして、そのスキルを考慮して適材適所に割り当てることで
ギルドは難しい依頼でもこなすことができます。

なので、主人公が強くてイキったり、『俺、なんかやっちゃいました?』もありません。

ですので、ちょっと今までのなろう系とは違う印象を受けると思います。

また、読んでいるうちに「お前だって、優れたスキルがなければ仲間にしないのでは?」と
思うでしょう。
ですが、そのへんもしっかり描いています。

主人公は優れたスキルがない人でも、ちゃんと受け入れています。
そういうところが好感が持てる主人公になっています。

ただ、手放しでお勧めかというと、若干、残念なところがあります。

それはバトル系の漫画なのに、バトルがあまり盛り上がらないというところです。

というのも、主人公自体は『人の隠れたスキルを見る』という能力なので
主人公自身は強くないです。

なので、戦いは結構、『仲間頼り』になってしまっています。
ここが異質なところのしわ寄せが来るところです。

読者はやはり、『主人公の活躍』が見たいわけです。
ですが、どうしても主人公自身が『戦いでは活躍するのが難しい能力』になっています。

おそらくは今後は『軍師』的な役割をしていくのだと思いますが、
その場合はよほどの『頭脳戦』にしないと盛り上がりません。

それこそ、『キングダム』並みの頭脳戦や、『デスノート』のような心理戦くらいないと
盛り上がらないでしょう。
キングダムは頭脳戦もありつつも、しっかり、信のバトルも描いた上でのバトル漫画です。
そのへん、主人公の『強さ』を使えないというのはちょっと痛いですね。

かといって、主人公が『修行して強くなる』という方向性も、
漫画の主題からズレるのでできません。

このような弱点もありますが、
3巻まではそこまで弱点が目立つこともなく読むことができます。

ただ、上で書いているように、気になる部分は気になる人は苦手に感じるかもしれません。
なので、まずは1巻を読んでみて、合いそうであれば読み進めるのをお勧めします。

お勧め度は5段階評価にすると3くらいでしょうか。

ようこそ『追放者ギルド』へ 〜無能なSランクパーティがどんどん有能な冒険者を追放するので、最弱を集めて最強ギルドを創ります〜 1【電子書籍】[ 荒木 佑輔 ]

ではでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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