どうも、ズル猫です。
今回、感想を書かせていただく作品は『無限の住人』です。
無限の住人とは?
不死身の主人公が、妹に似た人間の復讐を手伝う話です。
基本情報
巻数:30巻 完結
掲載雑誌:月刊アフタヌーン
掲載時期:1993年~2013年
作者:沙村広明
作者の他代表作品
波よ聞いてくれ
感想
様々な賞を受賞
1993年にアフタヌーン四季賞、
1997年には第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。
さらには、英語版がアイズナー賞最優秀国際作品部門で受賞しているんですね。
日本だけではなく、海外でも評価されているマンガです。
主人公は不老不死
無限の住人というタイトルで示されているように、
主人公は血仙蟲(けっせんちゅう)という虫を体内に宿していて
不老不死の身です。
主人公が不死身という設定は、割とありますが不老というのは
あまりないかもしれませんね。
主人公が不死身の漫画といえば有名なのであれば「亜人」
最近でいえば「不滅のあなたへ」
懐かしい作品で言えば「3×3 EYES」でしょうか。
不死身の形式としては上の3作品とは違っていて、
肉体が自動的に再生していくというものではなく、
血仙蟲が欠けた部分を補うという形になります。
例えば、亜人や3×3 EYESの无は腕が消滅した場合、
消滅した腕が再生するのですが、
無限の住人の場合は、腕が消滅してしまった場合は終わりです。
斬られただけであれば、斬られた部分を血仙蟲が繋ぐという感じになります。
便利さでいうと、亜人や无の方が上ですね。
ただ、主人公が便利すぎるとバトルでは有利になりすぎてしまうので、
興ざめしてしまうので、便利なのがいいかというと、そうではなく
かえって縛りがあったほうが、物語としては面白いですね。
色々な意味で刺激が強い
青年誌で切った張ったの話なので、グロいシーンも出てきたりします。
グロが苦手な場合は、注意が必要になります。
ただ、グロに焦点を当てているわけではないので、
そういうシーンがずっと続くということは、あまりないです。
ですが、どちらかと言うと精神的にダメージを受ける可能性があります。
というのは、直接な描写はないのですが、
この後、この人は酷い目にあったんだろうと容易に想像がつくシーンが多々あります。
そういうシーンを想像してしまうと、結構、気分がだだ下がりすると思いますので、
気を付けてください。
沙村先生は、こういうのが割と好きな方だと見受けられます。
「ブラッドハーレーの馬車」という作品では、そういうシーンを全開で描かれています。
読む際は無限の住人以上に覚悟が必要になります。。。
ギャグも秀逸
バトル、刺激の強いシーンもさることながら、
沙村先生はギャグも秀逸です。
派手な感じではなく、シュール系ギャグです。
コマの端や、吹き出しではない小さな台詞に書かれているギャグは本当に秀逸のものが多いです。
ズル猫的には、ギャグの方を全開の漫画を読みたいですね。
「波よ聞いてくれ」の方がそうなのかもしれませんので、近いうちに読みたいと思います。
敵キャラも魅力
主人公を雇った少女、凛は復讐を固く誓っているのですが、
復讐相手の天津影久には、強い信念があります。
逆に凛よりも、天津の方が信念があり、魅力的に見えるかもしれません。
ですが、天津は「どんな手を使ってでも」成し遂げるという信念なので、
やることはエグかったりします。
また、敵側の凶も、意外とギャグ担当だったり、人情味があったりして魅力があります。
気になったところ
最初、凛の復讐心はかなり強いのですが、途中で段々と息切れするような感じになってしまいます。
どちらかというと、主人公の万次を想うような方向へと感情が流れていってしまいます。
大前提である復讐という目的が薄れてしまい、ストーリー自体が弱くなった印象でした。
途中からは敵側の方を中心に描かれたり、復讐とは違う方向へと進んだり
中だるみするところもありました。
あとは強さが分かり辛いというのがあります。
万次は過去、百人斬りをしているのですが、
その万次がまったく相手にならない敵が結構、出てきます。
万次が不死身でなかったら、そこで話が終わってしまうくらいです。
※不死身なので、これくらいの差がないと盛り上がらないのかもしれませんが。。
結局、その強いキャラを万次が倒さずに終わるということもあり、
バトルものとして見てしまうと、ちょっと残念に思うかもしれません。
まとめ
無限の住人は確かに、切った張ったのバトル要素がありますが、
基本は人間ドラマを中心に描かれています。
人間の裏の顔や、打算、汚い部分も描かれていて、かなり深い作品になっています。
多くの賞を受賞したのも頷けます。
ただ、何度も書きますが残酷なシーンもありますので、
苦手な場合は注意が必要です。
評価
ストーリー:☆☆☆
キャラクター:☆☆☆
伏線:☆
ドラマ:☆☆☆☆
おすすめ度
おすすめ度です。
☆☆☆☆
記事内で出てきた作品の感想も書いてます。
合わせて読んでいただけると嬉しいです。
亜人 感想
不滅のあなたへ 感想
ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。