らーめん再遊記の2巻を読んだ感想です。
ネタバレ有りなのでご注意ください。
らーめん勝負に勝利した芹沢は、何か思うことがあり、なんとゆとりに社長の座を譲ってしまいます。
では、社長の座を譲った芹沢が何をするかというと、チェーン店でアルバイトとして働くという展開です。
その目的とは豚骨らーめんのように、万人に受ける新たならーめんの味を見つけるというものでした。
さすが芹沢!凄いことを考えるなと思いました。
……ただ、それからの内容としては、お店で店長と従業員が仲が悪いという話や、かつてチェーン店で社内コンテストで何度も入賞した人が独立したが店が流行らないといった問題の方に流れていきます。
そして、その独立した店長と今の店長が確執があり、仲が悪いという話になります。
どうして仲が悪いのか。昔にどんな確執があったのか、というのが話の中心になります。
つまり、芹沢自身が新たなラーメンを作るということをしません。
そして、バイトとして働く芹沢は、凄く真面目に働き、毒気が抜けています。
読んでいると、別キャラかな、と思うくらい良い親父なのです。
…読者はこんな芹沢を望んでいるのかな?と、正直思います。
相手のことなど考えず、ズバズバと核心を突くことを言う。
これが芹沢本来の魅力なのではないでしょうか。
これなら、まだ売れないチェーン店を、新しいラーメンを作って盛り返すという方が面白そうな気がします。
ですが、そうしてしまうとらーめん才遊記と変わらなくなってしまうので避けたかったのでしょう。
ただ、要所要所では、鋭いことを言うところはさすがの芹沢です。
2巻のラストでは独立して店を出て行った店長と、現在の店長がらーめん対決をして、仲が悪かった2人がラーメン対決でぶつかることで、相手を認め、わだかまりが解けるという展開になります。
ですが、2巻のラストでは芹沢が「こんな展開は面白くないな」と言います。
3巻では芹沢自身が動くような展開になりそうです。
なんとか、3巻から持ち直してほしいです。
みたいのは芹沢がらーめんを作ったり、毒のある、核心をズバズバと突くところなのです。
3巻はその兆しがありそうなので、楽しみに待とうと思います。