今回は「銀牙 -流れ星 銀-」の感想を書いていきたいと思います。
銀牙に関しては2ndジェネレーションの銀牙伝説WEEDも出ていますね。
ただ、銀牙に関しては1983年から連載開始だったので、かなり古い作品です。
知っている人も少ないのではないでしょうか。
では、最初に結果を書いておくと、お勧めしたい作品になります。
ストーリーは人間でも手に負えない凶暴な熊を、犬たちが仲間を集めて倒すというものです。
犬のバトルものになります。
人が主人公ではなく、犬が主人公なので、一風変わったバトルものが読みたいという場合は、ぜひ、読んでみてください。
ただ、一点だけ注意して欲しいのが、若干、残酷描写があります。
スタートが獣害の事件からということで、最初から結構、残酷な描写が続きます。
正直、苦手な人はトラウマになってしまう恐れがあるので、注意が必要です。
また、多くの犬たちも戦いの中で命を落としていくことになります。
こういう点でも、犬に思い入れがあるような人の場合も厳しいかもしれません。
ですが、残酷な描写も、単なる引きというわけではなく、ボスの熊である赤カブトのどう猛さと強さを描くためには必要なシーンとなってます。
犬たちが命を落とすシーンもドラマ性があり、思わず胸が熱くなったりウルっときたりします。
1巻では人間視点で犬が言葉を話すという感じではないのですが、人間の元を離れてからは銀牙視点になり、犬同士の会話でストーリーが進んでいき、人間はほぼ登場しなくなります。
確かに、この流れにしたのは良かったと思います。
人間と犬のバディものというのも面白そうですが、どうしても人間が主人公になると強い武器を使えばいいとなってしまいます。
それこそ、獰猛な熊に対しては、軍を派遣するくらいの規模の戦力を投入すれば倒せてしまうでしょう。
(それでも、犠牲は出てしまうかとは思いますが)
なので、思い切って犬視点で、その犬が熊を倒すという方がインパクトがあるのではないでしょうか。
また、犬というのも上手いですね。
元々、統率が取りやすい犬なので、多くの犬たちと協力し、部隊を作って熊と戦っていきます。
これは他の漫画では見られない、特殊なパターンですね。
もちろん、熊と延々と戦っていくのではなく、犬の仲間集めも中心で描かれていきます。
犬同士の抗争などもあります。
色々な種類の犬が登場し、その犬に対しての解説などもありますので、そういう部分でも面白いですね。
また、犬のバトルということで派手さがないのではないかと思うところだと思いますが、心配ありません。
下手な格闘漫画よりも迫力満点です。
犬ならではの技もたくさん登場し、その技を習得して銀牙は強くなっていくのです。
バトル漫画が好きというのであれば、是非、お勧めの作品になってます。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。