今回はべるぜバブの作者の灼熱のニライカナイの感想を書いていきたいと思います。
簡単に内容を書くと、主人公である鮫島がある島に左遷され、その島にはイルカに育てられた少女がいて、その父親と名乗るイルカの顔をしたオルフェウスと事件を解決するという話です。
……よくわかりませんね。
読んでいて、自分もよくわかってないと言った感じです。。
なので、率直な感想としては惜しい、です。
ギャグはとても面白いです。
ドタバタコメディでテンポよく、キャラクターも立っていて面白かったです。
ですが……設定というか、見せ方を間違えたような気がします。
というのも、この島では魚介類の化物が人間に化けて事件を起こすというものです。
完全にファンタジーですね。
ですが、一番最初に普通の人間の事件を見せられた為に「現実感」がある漫画だと無意識に感じてました。
ですが、島についてからはイルカ顔の刑事がいるということで、主人公は驚きます。
そりゃそうでしょう。
普通の人なら驚きます。
主人公のこのリアクションは正しいでしょう。
ですが、周りは受け入れています。
恐らく、ここが「最大の違和感」に繋がるところかと思います。
例えば、その島ではそういう化物じみた生物が普通にいるという設定なら、そのリアクションも頷けます。
ですが、そのイルカ顔の刑事自身も、主人公と同様に島に転勤になったという言っています。
となれば、島の人間も主人公と同様のリアクションを取らないとおかしいですし、そもそもそのイルカ顔の刑事が前いた場所ではどうだったのでしょうか?
普通なら捕まって、実験体にされるのが当たり前ですよね。
それをサラッと受け入れているというところで、読者に物凄い違和感を与えてしまうのかと思います。
最初から、そういう生物がいるという世界観、例えば僕のヒーローアカデミアのように、常闇のような存在が普通にいるという設定であれば、読者も自然と受け入れられます。
(この場合は主人公も、最初は驚かないというシーンになるでしょう)
もしくはケロロ軍曹やイカ娘のように、変わった生物が一括りとして地球にやってきた、という形であれば受け入れられます。
(この場合は島の人たちもイルカ顔の刑事に対して、驚くというシーンが必要でしょう)
ですが、島の住人も化物の存在を信じない人もいれば、目の前にいても突っ込まない人もいるという感じで、見ていてチグハグ感があります。
そこが、どうしても気になって乗り切れない漫画でした。
なので、本当に勿体ないと言った印象です。
絵も綺麗で好きでしたし、ギャグも自分に合っていたので、本当に……本当に惜しいと思いました。
逆にいうと、そういう違和感は特に気にしない方であれば楽しめる作品だと思います。