今回は銀平飯科帳の11巻の感想を書いていきたいと思います。
今は「ラーメン再遊記」の方の連載があるため、銀平飯科帳の方はストップしているという感じです。
ラーメン再遊記も面白いのですが、銀平飯科帳も早く再開してほしいですね。
銀平飯科帳は1話完結の話が多いので、次の巻が気になってどうしようもないというわけではないのですが、久しぶりにやっぱり面白いですね。
さて、11巻の最初の話は、平山さんのお母さんの話ですね。
平山さんが現代に来てしまい、江戸時代に戻れなくなってしまったので、江戸では平山さんは神隠しというか失踪ということになっていました。
お役目は弟が継いだことで家が取り壊しになることはないのですが、それでも、もう二度と二人は会えないということで、平山さんもお母さんも、元気がないといった話のスタートです。
ということで、今回は平山さんが好きな鯵の話になるのですが……。
いくら、鯵の話だからと言って、平山さんの弟の名前を鯵衛門にすることはないのでは……。
さすがに雑ですね。
まあ、そんな雑なところも面白いのですが。
ちなみに平山さんの名前は堅衛門なんですね。。。
で、銀次はそんなお母さんの為に鯵を使った料理を振舞うという話です。
……それにしても、銀次は相変わらず、将軍の家さんを顎で使うのは凄いですね。
そして、銀次は鯵を使った料理で、平山さんが生きていることをなんとなく伝えると言った話でした。
最初、手紙を持って行けばいいのでは?と思ったのですが、……確か、未来の物を持ち込めないんですよね。
その次の話は唐揚げにレモンの汁をかけることで、彼女にフラれてしまったという男のお話です。
……んー。
そこ、重要ですかね?
レモンの汁くらいいいのでは?と思う、自分はきっと、この男と同様に無神経って言われてしまうんでしょうね。
プラスして、江戸時代では家さんが、奥さんである御台と喧嘩してしまったので、仲直りをさせるという話にもなっています。
ということで、このお話はレモンが題材のお話でした。
その次のお話は、珍しく銀次ではなく、家さんが中心のお話です。
家さんが相変わらず、将軍の責務が嫌になったと我儘を言って、町に繰り出してしまうというお話です。
そこで、金さん(のちの遠山の金さん)とお風呂で会い、釣りをしてキスを食べるといった内容です。
果たして、銀平飯科帳の中で、金さんは遠山の金さんになるところまでやるんですかね?
その次のお話は、「気配り」のお話になります。
季節によって、お酒の温度を変えることで美味しさが変わって感じるというお話ですね。
石田三成のお茶のような話ですね。
その次は、またまた家さんが「美味しいものを食べさせろ」と我儘を言うお話です。
そこでわりを食うのが平蔵さんですが、そこを銀次が手を貸すという展開ですね。
まあ、いつもさんざんご馳走になっている銀次ですから、こういうところでは手を貸すのは当然ですね。
その次は、重ちゃんが出てくる、キュウリの話です。
「もろきゅう」ですが、自分も銀次と同様に「モロにキュウリ」と思ってました。
……普通に考えたら、違うってわかりますよね。
昔の人が「モロに」なんて表現しませんから。
正解はもろみ味噌を使っているからなんですね。
こういうところも、さらっとウンチクが入って豆知識になるのがこの作品の良い所ですね。
その次は金さんの思い出の味を探すという話です。
こういう話は料理漫画では、わりと鉄板的なお話ですが、江戸時代縛りというと、その当時に用意できた食材というのがあるので、鉄板な話ではありますが、「なるほどー」と思うお話でした。
そして、最後は火消しの親父さんが、雷が怖くて、現場に行けないという話です。
これを料理でなんとかするという無茶な話です。
まあ、これも料理漫画であるあるですよね。
美味しんぼでも、色々な問題を料理で解決しますからね。
それにしても、毎回毎回、江戸時代を絡めた料理を考えるのは本当に凄いですね。
しかも、どれも美味しそうという。
11巻は特に12巻に続くという話ではないのですが、それでもやっぱり、12巻が早く読みたいです。
……いつになるのやら、ですが、気長に待ちましょう。